日本詰碁百景/石榑郁郎



有段者 ☆☆☆☆★
誠文堂新光社 大島正雄

 名詰碁作家・石榑郁郎九段の詰碁集。
 100問収録で、ヒント文ありの構成。橋本宇太郎の街道もの(『詰碁・五十三次』『詰碁・中山道』『詰碁・奥の細道』)の様に、各問に日本全国の名勝地などの名前を冠しているが、一般的な名所よりも囲碁にまつわる事物が多めである。

 前書きにある通り、シンプルな図形で変化に富んだ問題が厳選されており、問題の質は非常に高い。考えてみようという気になるシンプルな図形ながら、受けの妙着がある問題も多く、一手一手慎重で繊細な回答を要求させる問題が多い。一言でいうなら美しい詰碁集。
 ヒントでコウか無条件かがわかってしまうのは玉に瑕ではある。問題のレベルはばらつきがある感じで難問ばかりではないが、全て解くには高段の棋力が必要だろう。

 棋苑図書から出た『石槫詰碁選集Ⅰ』の続刊がないのが気になるところだが、どんな形であれ石榑九段の詰碁集が出版されるのは喜ばしいことである。
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詰碁集

Comment

感想

素晴らしい詰碁でした。
私は囲碁初心者の頃、基本詰碁123の題名買いをして詰碁嫌いになりましたが今は石榑先生の詰碁を楽しめるくらいにはなりました。
石榑先生は私の詰碁人生の原点です。
  • 2015⁄11⁄23(月)
  • 17:56

マイケルさん≫

亀レス失礼しました。
基本詰碁123は、タイトルが悪いですよね。簡単だと勘違いしやすいです。
  • 2016⁄02⁄15(月)
  • 10:01

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