眠る前の小さな詰碁(1・2)/平本弥星

 

初級~高段 ☆☆☆★
日本棋院 水戸部央

 月刊『碁ワールド』誌上(+付録)で話題になった平本メソッドとよばれる練習方法の教材。平本メソッドとは詰碁をただ解くのではなく、問題図を頭に入れて、頭の中だけで解くというもの。「頭の中の碁盤」の強化により重点を置いた練習法だ。これは緑星学園の有名な練習法でもある。平本メソッドのオリジナルな点は、棋力の低いひとでもチャレンジできるように、図を極小化、簡明化したことにこそあるかもしれない。

 ただ頭の中で解くか解かないかは読者次第なので、本書は読者は普通に読んでしまえばただのシンプル詰碁集だともいえる。収録された問題の中にはそれなりに難しい問題も含まれているが、頭の中で解ける「小さな詰碁」を意識して創作されているだけあって、見やすい形をしている。平本メソッドを実践するかどうかはともかく、親しみやすい問題集になっているので、詰碁が苦手な人でも手に取ってみる価値はありそうだ。

 平本六段は毎年干支の文字詰碁を発表するなど文字詰碁でも定評がある。本書にも数字やアルファベットをモチーフにした「ちいさな詰碁」が収録されている。そちらのマニアにも必見である。

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詰碁集

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