囲碁 孫子の兵法/馬暁春

囲碁孫子の兵法

高段者 ☆☆★
誠文堂新光社/

 かつての中国の第一人者馬暁春の著作。孫子の兵法になぞらえて自身の中盤戦略を語っている。
 この本にはカルチャーショックを覚える。普通の棋書では、論理的な最善手を説こうとしている。それは囲碁が、マージャンやポーカー等と違って、完全情報公開されたゲーム(お互いに相手の取りうる手段があらかじめ分かっているゲーム)だからだ。
 しかしここでは、最善手をいかに相手に覚らせないかなどの手段が語られる。必殺の目的の手を、軽い利かしのように装うためにはどんな手順を取ればよいか、などといった策略が滔々と説かれるのだ。こういった態度をとった棋書はあまり知らない。考えてみれば、囲碁は情報が公開されているといっても複雑すぎるので、そういった発想も必要なのかもしれない。
 ともかく、ここに収められた悪辣な策略や鮮やかな戦略の数々は充分楽しめる。ただし複雑な内容のものが多いので高段者向けである。
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中盤

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  • 2007⁄08⁄10(金)
  • 10:06
  • 囲碁の知識