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基本死活事典/張栩



日本棋院/構成 桑本晋平 作図協力 林漢傑
有段者 ☆☆☆☆☆

 名著として定評のあった趙治勲版『基本死活事典(上下)』の30年ぶり改定版。基本辞典シリーズの中でも重要な分野でありながら絶版になってから久しく、まさに待望の一冊。しかし張栩九段というこの分野を扱うなら最高の著者を得て最高の形での新版刊行となった。旧版は上下2冊だったものを640ページの1冊にまとめられた。

 基本死活は、ある意味一番新発見・変化の少ない分野なので、改訂は情報の整理の仕方などがポイントになる。
 序章を設け、そこで死活の判定(生死とその中間のコウなど)をしっかり整理したところでもわかるように、今回はその型の結果がより厳密に記述されている。例えばコウでもどちらの取り番か、コウはコウでも保留コウであるとか、その部分に関する厳密さが増した。
 また今回の目玉のひとつは第5章で、類似形の中での1眼のあるなしについて整理したこと。似た形でも半眼とみていい場合とそうでない場合がある。大石の死活などを判定する場合にそういった部分の1眼に関する基礎知識は重要で、この章を設けただけでもさすが張栩九段といいたくなる。
 旧版下巻で取り上げられた古典詰碁集のダイジェストは「筋の紹介」という形で比較的コンパクトにまとめられた印象。この中には張栩詰碁も含まれる。また「実戦」の章には近年中国流布石で見られる早めの三三入りから生じる型を紹介するなどより頻出する流行形を意識した編集となっている。
 
 趙治勲版でも星5つのフルマークだったが、今回の充実した改定内容を見るとさらに半星くらいつけたくなる。一生ものの一冊なので有段者必携、まだ級位者の人でもぜひ手元に置いてほしい一冊です。(易しい型ならだ級位者でも理解できるものはたくさんあります。読めるとことから繰り返し読むと上達が早いかも)
 
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基本死活

Comment

張九段の基本死活事典について

はじめまして。いつも楽しく拝読させて頂いております。
この度出版された張九段の「基本死活事典」はたいへん良書のようですね。
私は既に趙治勲版の「基本死活事典」を持っているのですが、張九段のを買い直した方がよいでしょうか?
死活は、定石・布石と異なり変化のない分野なので不要かとも思いますが、これを機に再勉強しようかと思い、迷っています。ご教示頂ければ幸いです。
なお私の棋力は東洋四段くらいです。
  • 2014⁄08⁄08(金)
  • 22:29

Re: 張九段の基本死活事典について

 亀レスで申し訳ありません。
 大変失礼いたしました。

 基本的には死活は大きな内容の変化がない分野ですので、趙治勲版で十分一生ものと思います。
 張栩九段のこだわりの修正(コウの取り番や保留コウなどまで記述)と読み比べると面白いのですが、そこまで来るとかなりマニアック過ぎるので・・・一般的には旧版をお持ちでしたらそれで十分でしょう。

 どうしても気になれば大きな本屋さんなどで実際に手に取って読んでみることをおすすめします。

 
  • 2014⁄08⁄14(木)
  • 08:22

ご回答ありがとうございました。
張九段の「基本死活事典」は、書店で実際に見てみて決めようと思います。金銭的に余裕がある時に買うのが一案だと思います。
  • 2014⁄08⁄15(金)
  • 14:07

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