大模様はこうして勝て/苑田勇一

苑田勇一の大模様はこうして勝て   

有段者 ☆☆☆☆★
誠文堂新光社/浅江季孝

 現在次々と著作を発表し人気を博している苑田九段の処女作。
 「西の宇宙流」の異名をとる苑田九段には豪快なイメージが付きまとう。またこの本のテーマである「大模様」も同断である。
 しかし、苑田九段が一貫して説くところは「石の効率」の追求であり、大模様もその追求の果てにあるものだということが分かる。またその「大模様で勝つ」方法も、特別な方法(大石撲殺など)ではなく石の効率を追求してゆくことにあることが分かる。豪快なイメージの裏にある繊細で明るい苑田流の感性に目からうろこという感じ。
 この本は処女作ということもあってセンセーションを狙っている意味もあり、「生きている石の近くは小さい」などの苑田流の基本的な考え方については『基本戦略』のほうが巧くまとまっているかもしれない。
 
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中盤

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