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現代囲碁大系18・19 高川格/高川格

 

講談社/村上明
有段者 ☆☆☆☆ 

 本因坊9連覇の名棋士高川格九段の打碁集
 高川九段は平明で手厚い石の運びが特徴で、それを支えるのは明るい大局観である。秀栄に私淑していたことは広く知られるが、秀策から秀栄で完成された古典的な棋理を正統的に受け継いだ棋士といえるだろう。

 現代碁の特徴・要素にはコミ、持ち時間、新聞棋戦(タイトル戦)といったことが挙げられるが、高川はそれらに一番早く対応し、方法論を確立した棋士としても重要な位置を占める。昭和の碁を革新した呉清源はコミなし碁の申し子であり、コミ碁ではむしろ苦戦した。その面では高川の方が現代的で、コミ碁の布石法の基礎を確立したのは高川である。また持ち時間のペース配分など、芸道に傾きがちな日本囲碁界にあって、ものごとに現実的合理的なアプローチのできるひとであった。
 また理性的に見える反面で、高川には一代の勝負師としての顔もある。「たぬき」とあだ名されてもいる。現代的な合理的精神と、秘めた勝負への執念が本因坊9連覇の金字塔を打ち立てる原動力となったのであろう。
 
 本書は高川九段の棋風を反映して煩瑣な参考図は少なく、大局的な評が目立つ。ライターの村上明氏の構成がシンプルでわかりやすいことに定評があることとあり、非常にわかりやすい。級位者が基礎を学ぶためにもよい打碁集ではないかと思う。
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昭和(打碁集)
tag
打碁集
現代囲碁大系
高川格

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