現代囲碁大系30 大平修三/大平修三



講談社/頼尊清隆
有段者 ☆☆☆★ 

 現代囲碁大系第30巻。丈和の再来といわれた大平修三九段の打碁集
 大平九段の世代は、修業時代が戦争期と重なっており、非常に運の悪い世代といえる。その世代の中で日本棋院選手権四連覇などの際立った活躍をしているのが大平九段である。
 丈和の再来・今丈和と評されたとおり、力戦の雄として知られるが、今振り返ると読みの深さとその裏返しの発想の柔軟さが際立った碁である。もちろん大平九段の碁は、昭和の碁、日本の碁の系譜から大きく外れるものではないが、現代の妥協のない力戦の萌芽を見てとれると言ってはいい過ぎか。
 温厚な人だったという話だが、自分の碁、読みに対しては自信を持っていたようで、解説での評価・判断は明解である。

 序盤中盤の解説を重視した構成で、最終譜に長い手順を割り振っているのが読者にとってつらいところかもしれない。
スポンサーサイト
category
昭和(打碁集)
tag
打碁集
現代囲碁大系
大平修三

Comment

Trackback

http://das53jp.blog38.fc2.com/tb.php/494-59ca7eec