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現代囲碁大系20・21 藤沢朋斎/藤沢朋斎

 

講談社/島道雄
有段者 ☆☆★

 藤沢朋斎は、囲碁史上最大の引き立て役である。
 幼いころから嘱望され秀哉にもかわいがられた。日本棋院初期の院生であり、大手合制度初の九段にもなった。しかしそうした栄光は、呉清源の勝利にささげられるものだった。時代の覇者となることを期待された大才は呉清源との十番碁で敗れた棋士として人の記憶に残ることになった。
 この現代囲碁大系でも2巻にわたって取り上げられていることを見てもわかる通りその評価は低くないが、朋斎の囲碁人生には常に敗北の影が差す。日本棋院復帰後、王座や十段等のタイトルを獲得しトップ棋士として活躍し、普通に考えれば華やかなトップ棋士としての活躍だが、それも何かむなしく見えるほどである。

 藤沢朋斎の碁の骨格は正確な読みにあり、手厚く構え中盤以降その力を発揮する。攻めに回ってもしのぎに回っても手どころの強靭さを感じる碁である。大手合時代、コミなし時代の伝統的系譜に属する碁で、古いタイプの碁打ちであったと言えるだろう。ある種過剰な力があるために、無用に難しい道を選ぶようなところがあり、そういう意味では木谷実と似ていなくもない。

 また、朋斎と言えばマネ碁で有名である。依田紀基九段は、朋斎のマネ碁を批判しているが、確かに碁の創造性を否定する部分があるし、何より並べていて苦痛を感じる。ただ、マネ碁が流行らないのは、マネ碁がさほど得な戦法ではないからでもある。称賛されることのないマネ碁にこだわりを持って取り組み続けたことは、棋歴と合わせて何か屈折したものを感じさせる。 
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昭和(打碁集)

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