囲棋天地 03~04(2011)

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 新年合併号(たぶん春節に合わせてということか)ということで分厚い。

 グラビアも写真で振り返るこの1年的な豪華版だが、3月のページでは日本の藤沢里菜真初段と趙治勲九段の記念対局を取りあげている。
 昨年1年の成績を数字で振り返った後に、「我的2010」というトップ棋士自選ハイライト集があり、さすがに見ごたえのある図ばかりで楽しめる。謝赫は農心杯で期待通り李世石を倒した碁。古力が三星杯8強戦での対李世石戦、孔傑が富士通杯決勝の対李世石戦、王激は春蘭杯8強戦での対李世石戦と軒並み李世石に勝った碁を載せているのに注目される。昨年は国際棋戦を中国が席巻した1年だが、中国棋士の意識には常に「打倒李世石」があったということだ。面白いのが柁嘉熹。なんとミスで大石を仕留められた農心杯対高尾戦を掲載した。
 ハイライト集の後にはトップ棋士10名に対する取材記事が続く。

 つづいて「十大対局」として1年の重要10局を選抜して掲載しているが、なんと第1局はグランドスラムを決めた張栩対山下敬吾の棋聖戦。続いて「手段100」として2010年の対局の名手を100紹介している。日本からは山下敬吾、張栩(2回)、村川大介、趙治勲、武宮正樹、井山裕太(2回)、結城聡、高尾紳路の着手が選ばれている。

 それに続いて2010年の13の話題として「最優秀棋士(孔傑)」「最優秀新鋭(朴延桓)」など13の「1番」トピックを取りあげている。ちなみに「第1名局」として選ばれたのは世界名人戦の古力井山戦であった。

 その他では晩報杯、正官庄杯、日本棋聖戦のレポート。
 晩報杯は中国の世界アマ代表を決めるアマ(業余)の最高峰の大会である。優勝したのは馬天放6段で、決勝の自戦解説が掲載されているが、攻め合いの参考図が多すぎて目が回る。
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