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中京の親子鷹打碁集 羽根泰正/羽根泰正



木本書店/中山典之
有段者 ☆☆☆

 中京のダイヤモンドと言われた羽根泰正九段の打碁集。
 現在の中京碁界は、棋聖本因坊天元などを獲得している羽根直樹九段をはじめ、挑戦多数経験の山城宏九段、十段を獲得した彦坂直人九段、リーグ経験・タイトル挑戦経験のある小県真樹九段、中野寛也九段、今村善彰九段など多士済々の活況を呈している。しかし、以前は同じ段位でも東京の本院の棋士とは格差をつけられた時代もあった。羽根泰正九段は、師匠の島村俊宏九段とともに中京碁界の先駆けとして道を切り開いてきた名棋士である。

 本書では60局の棋譜を収録している。豪快に中押しで決めた碁も多く、4,5譜分けでも並べやすい。
 泰正九段と言えば高中国流で、高中国流の力戦譜を多く収録している。高中国流は今やプロの世界では絶滅危惧布石であるが、有力な作戦には違いないので参考になる。ある意味流行していない方が個人的な武器になるので、戦いが好きな人にはむしろお薦めかもしれない。
 泰正九段のキャリアのハイライトは、加藤正夫九段を破っての王座獲得と日中スーパーで聶衛平九段に勝った1局ということになると思われる。実際そのあたりの棋譜は力がこもっていて面白い。王座戦で、終局後に手入れ問題で着手が再開し、見事手を入れずにしのぎ切って半目勝ちした碁などは壮観である。

 解説は淡々としたもので、盤外のことはさらりと触れられる程度である。いろいろな苦労や、その対局に対する思い入れ等語れることはもっとあるように思えるので、あっさりした解説スタイルは少し残念に感じる。
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現代(打碁集)

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