華麗藤沢秀行/藤沢秀行



日本棋院/相場一宏
有段以上 ☆☆☆★

 「芸の探求シリーズ」第1巻。このシリーズは名作ぞろいである。

 構成は他のシリーズと同じで、「会心の譜」(代表譜詳解)、「青春の譜」(若い時代の棋譜)、「特別講座」(著者の持ち味を生かした講座)、「我が代表作」、「最新譜10選」となっている。芸の探求、とシリーズでうたっているように、著者の棋風に迫る充実の内容となっている。

 ただし、藤沢秀行の打碁集として考えたときに、この本は最高のものではないことも確かだ。藤沢秀行は非常に晩成の棋士で、そのハイライトは棋士生活も後半に入った棋聖六連覇にあると言って過言ではない。本書はそれ以前の出版でそれをカバーできていない。また、藤沢秀行を語る上で欠かせない坂田栄男との名人戦での死闘を扱っておらず、その点でも不満である。構成がよい打碁集だけに非常に惜しまれる。
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category
昭和(打碁集)

Comment

若い時も好きです。

秀行ファンなので中古で手に入れました。

打ち碁集としては、上下巻ということもあり、現代囲碁大系の方が好きです。(飛天の譜は最高です。)
ですが、僕は若い時の碁の方が好きなので満足できます。名人戦がないのは確かに残念ですが。

個人的な感想なのですが、若い時は秀甫、棋聖のころからは秀栄と似ている気がします。
  • 2010⁄06⁄03(木)
  • 00:48

秀甫に似ているとい話はよく出ますね。

高尾紳路は秀行先生似だと言われますが、私の印象だと秀行は秀甫より、高尾先生は秀栄よりの棋風に見えます。棋聖連覇時代は、本当に自由自在で、対大竹戦なんかはまさしく名人の芸ですね。

現代囲碁体系の書評もそのうちにあげる予定ですが…
  • 2010⁄06⁄03(木)
  • 05:42

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