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李昌鎬物語/孫鐘洙



棋苑図書/大島正雄
囲碁ファン ☆☆☆☆★


 「李昌鎬物語」といえば『囲碁クラブ』誌上に連載された朴治文のものが思い出されるが、本書は豊富な資料を基に書き上げられた筆者渾身の作らしい。

 李昌鎬は、11歳で入段、14歳で初タイトル、16歳で世界戦優勝とすさまじいスピードで世界の頂点に駆け上がり、韓国を世界囲碁界のトップに押し上げた天才棋士である。しかし、その「早熟の天才」としての実績に似つかわしくないような地味で堅実な棋風が特徴で、そのギャップに魅力を感じたり興味を持つ人も多いはずだ。本書でもその足跡をたどるとともに、李昌鎬の棋風・性格・個性を分析、解剖しており(やや強引な感じもするが)面白い。一人の天才によって韓国囲碁界が一気に興隆していくさまが生き生きと描かれ、韓国囲碁の現代史としても読める。
 朴治文「李昌鎬物語」や雑誌「囲碁」の記事など、豊富な資料を引用し、その時々の李昌鎬像を紹介している点も興味深い。(ただ引用部分と本文の区別がつきにくい所があるのは難点)

 ともかくもまとまった形での李昌鎬伝は(少なくとも日本では)初めてであり、意義深い一冊であろう。日本関係の記述に関しては、韓国側からの視点で日本のそれとはずいぶん違う点もあるが、それこそが読んでいて非常に面白い点でもある。重要な点に関しては編者の注などが入っており、日本版としての配慮は充分取られている。
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読み物/文芸
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本・雑誌
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棋書書評

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