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現代囲碁大系6・7 橋本宇太郎(上下)/橋本宇太郎

 現代囲碁大系第6巻、第7巻

 

講談社/志智喜九郎
有段者 ☆☆☆☆★

 関西棋院の創始者で天才棋士橋本宇太郎九段の打碁集。これは傑作打碁集といってよい。

 橋本九段は長いキャリアを持つ。久保松勝喜代門で木谷實の兄弟子と聞いただけで時代がわかろうというもので、日本棋院成立以前の坊門・方円社時代に修行を始めている。日本棋院が成立し、大手合で活躍し花形棋士となり、秀哉が引退後に始まった本因坊戦でも活躍。本因坊昭宇となる。そして戦中の本因坊戦で原爆対局を経験。戦後呉清源との十番碁、本因坊返り咲き、そして関西棋院の独立。関西棋院独立とからんだ第6期本因坊戦(挑戦者坂田栄男)は死闘はことに有名だ。その後も関西棋院のために孤軍奮闘する。63歳でプロ十傑戦、64歳で十段獲得、70歳の年には藤沢秀行と第1期棋聖戦を争った。驚くべき息の長さである。こした略歴は本書を並べる前も承知はしていたが、改めてそのすごさを実感した。
 橋本九段が、上記のような偉大な戦績を残しながら、どこかマイナーな扱いなのは、なぜであろうか。橋本九段は天才棋士であると同時に、反骨の人でもあった。橋本九段の生きた時代の「主流」は木谷實であり、呉清源であり、坂田栄男であった。老境に入ってからは日本棋院の林海峰と木谷門下が世を席捲していた。橋本宇太郎は、常にトップ棋士ではあったが敵役に甘んじていたようなところがある。日本棋院を飛び出して関西棋院を設立しようなどということも気骨がなければできないことだ。そのことは橋本宇太郎らしいといえばそうだが、正しい評価がされにくい要因にもなっているだろう。
 橋本宇太郎の長きキャリア、反骨精神、無限の変化を秘めて盤上で華麗に舞う才気。天才宇太郎、火の玉宇太郎。志智喜九郎氏の筆がそれを余すところなく伝えている。ドラマチックな一冊。
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category
昭和(打碁集)
genre
本・雑誌
theme
棋書書評

Comment

ちょくちょく遊びに来ます。いつも日記感服します。私も努力しないと・・・。もう寒くなってきたので体に気をつけて下さい。またよらせて頂きます。
  • 2008⁄11⁄11(火)
  • 20:02

ありがとうございます

ありがとうございます。
わざとかもしれませんが名前がありませんね(^^;なんとお呼びすればいいかわかりませんが、今後ともよろしくお願いします。
  • 2008⁄11⁄11(火)
  • 21:36

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