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名人・名局選 秀策/福井正明




誠文堂新光社/相場一宏
有段者 ☆☆☆

 おそらくはシリーズ化を視野に入れた一冊。今後には期待したい。

 個人打碁集にはさまざまな要素があるが、大まかに言えば手(棋譜)の解説と棋士の(人生の)紹介が2大要素である。どちらに力点をおくかで打碁集の内容も変わってしまう。

 福井正明九段が関わった古碁本は、『秀麗秀策』『堅塁秀和』など、どちらかといえば手の解説をおさえて、棋士の人生やそれをとりまく歴史的状況を紹介することに力を入れたものが多かった。今回の『秀策』はどちらかといえば手の解説に力を入れたもので、秀策の代表的な名棋譜10局に詳細な解説を加えている。選局は妥当なものだ。参考譜は新譜を含む22局を収録。秀策の碁を知りたいという人には内容を保障できる一冊である。

 ただし、秀策に関わる書籍は多く出版されており、比較してしまうとやや難点もある。主たる棋譜を10局にしぼってしまったのはややしぼりすぎの感がある。漏れた名局がたくさんある。手の解説の面白さも含めて言えば『秀策』(日本囲碁大系、石田芳夫解説)のバランスに及ばない感じがする。また秀策の人生を俯瞰するという点では『秀麗秀策』に及ばない。やや中途半端だ。3500円の豪華本としては評価は下げざるを得ない。
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category
古典(打碁集)
genre
本・雑誌
theme
棋書書評

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