スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
category
スポンサー広告

名人/川端康成


新潮社/
すべての人 ☆☆☆☆☆

 おそらく囲碁を扱った文学作品の最高峰。
 本因坊秀哉名人の引退碁の閑散期を再構成した記録文学。挑戦者の木谷實は何故か大竹七段と名前を改められている。
 秀哉は最後の「名人」であった。当時の「名人」には相対的に実力一位というだけでなく、もっと絶対的な力量、神格的な存在であることを求められていた。秀哉は、現実的にはかなりの無理もした(それが幾つかの汚点となった)が、生涯を「不敗の名人」として生き抜いた人であった。そこには現代の棋士からは考えられないような極度の緊張を要する生活があったと思われ、それを生き抜いた秀哉の精神力というものは相当なものである。秀哉名人は非常に小柄であったが、盤の前に座ると絶大な存在感があったという逸話があるほどだ。川端の筆は、巨星の最後の光芒を敬意をもって伝えている。
スポンサーサイト
category
読み物/文芸
genre
本・雑誌
theme
棋書書評

Comment

Trackback

http://das53jp.blog38.fc2.com/tb.php/252-64766bb2

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。