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秀哉/榊原章二

日本囲碁大系第18巻



筑摩書房/田中宏道
高段者 ☆☆☆☆

 最後の世襲制本因坊、本因坊秀哉の打碁集。
 秀哉はいろいろと評判の悪い棋士で、雁金とのジゴ事件、鈴木為二郎、瀬越憲作に対する対局拒否、呉清源戦での疑惑の妙手(前田陳爾が発見した妙手で勝利?)など話題にはこと欠かない。しかし、打碁の内容は非常に充実しており、第一人者の貫禄充分である。秀哉の醜聞は、人間が神格化された存在=名人として振舞う上での必要悪であったといえるかもしれない。秀哉は神ではなかったが、その技量は神技に近づいた屈指の名手であることは間違いない。神として振舞おうとしたところに無理があり、そこで汚点を残すこととなった。
 秀哉は、実戦的であり、力戦家であった。先代の秀栄の流水のごとき淀み無き名人芸に比すれば俗とされても仕方ないが、過激にしてドライな現代碁に目のなれたわれわれからすればむしろ普通に映るかもしれない。長時間を掛け、名人の名を汚さぬように細心の注意を持って下された一手一手は全て手筋といって過言ではない。接近戦での手筋を学ぶには、丈和と並んで双璧をなすと思われる。
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category
明治大正(打碁集)
genre
本・雑誌
theme
棋書書評

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