スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
category
スポンサー広告

依田流並べるだけで強くなる古典名局集/依田紀基



毎日コミュニケーションズ/内藤由起子
上級以上 ☆☆☆★

 依田紀基九段の印象に残った古典棋譜32局を収録。道策、秀和、秀策、秀甫、秀栄、秀哉、呉清源といった棋士を取り上げている。呉清源がかなり多く(13局)、また呉清源を古典に含ませたのは案外珍しい。

 企画としてはかなり面白い。有名局が多いが、天才棋士依田九段の感性を通して並べ替えすとまた印象が変わったりもする。よい碁を打つことにも棋力が必要だが、よい碁を読み取ることにも棋力は必要。名人の芸の奥深さは、おそらくは名人にしか読み取れない。依田九段という当代きっての才能を案内役に棋譜を鑑賞するのは楽しいことだ。

 ただ若干構成を工夫したらもっとよい本になったかと思う。
 1ページに上下二段の図(中くらいの大きさ)が続いて、だらだらした印象がある。棋譜並べするときは大きな図のほうが並べいい。参考図は上下二段の図でもよくて、本線譜と参考図が図の大小でわかるメリハリのある構成の方がリズム感があってよい。
 収録32局は、通常の打碁集のようにすべて細解されていわけではない。基本的には初手から譜分けしてコメントや参考図が添えられる通常スタイルだが、依田九段の印象に残った部分にフォーカスして構成されているので、解説量はまちまち。それはそれでよいし、総譜(2譜分け)もついているので打碁集としても問題ないのだが、それでもちょっと中途半端な感じはする。いっそのこと紹介したい場面をテーマ図などにしてピンポイントで解説するほうが分かりやすそうなものもある。もう一工夫ほしかった。
 非常に面白い内容だけに、だらだらしたように見える構成は残念である。
 
スポンサーサイト
category
古典(打碁集)
genre
本・雑誌
theme
棋書書評

Comment

Trackback

http://das53jp.blog38.fc2.com/tb.php/232-b531db69

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。