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囲碁大事典(1,2,3)/鈴木為次郎



物好き ☆☆★

 昭和32年刊。
 1巻(星、三三)は星5373図、三三660図の計6033図、2巻(小目)は小目6677図、3巻(高目、目外し、その他)6658図。3巻合計で19368図。版が違うと6分冊になっているものある。

 『定石大事典』以上に情報が古く、もはや定石発達史でも研究しようという人にしか必要の無い本。
 専門棋士の研究成果である定石を纏め上げ、総覧できるようにしようということ自体は価値のある試みで、おそらく鈴木為次郎による本書はその嚆矢としていいだろう。そういう意味で大変文化的価値のある本である。このような辞典の編纂は、実用性はともかく文化事業として、数十年に1回は行うべきだろう。
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定石

山田式最速で上達する詰碁/山田規三生



有段以上 ☆☆☆☆
マイナビ 丹野憲一

 山田規三生九段の基本詰碁集。シンプルで基本的だが考えさせる良問が揃っている。問題図と解答だけと、余計なものが何もない構成もいい。文庫版で携帯しやすいのもよい。不満な点はほとんど見当たらない。
category
詰碁集

定石大事典/日本棋院

  

高段者 ☆☆★
日本棋院 
 
 昭和61年刊。
 上巻(星、高目、目外し、三三、大高目、大目外し、5の五)は9369図、下巻(小目)は9692図、合計19061図。
 膨大な情報量を誇るが、すでに30年近い時間を経過しているので実践的な利用価値は低い。その巨体もあって、かなり邪魔。脚付き碁盤と定石大事典を揃えれば自分の碁への愛情を物理的に表現することに成功するだろう。
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定石

呉清源のこの手ご用心(小目編、目外し高目編、置碁編)/呉清源

    

有段者 ☆☆☆☆
池田書店 三堀将(のはず)

 これは名著と言っていいシリーズ。機略にとんだ変化、うっかりしそうな筋、損の無いハメ手など、まさに「この手ご用心」な変化を紹介している。置碁編はハメ手対策的な要素が大きい。
 もちろん古い本なので定石本としては不利な材料だが、さすが呉清源という作図が多いので今でも充分価値がある。
  
 
category
定石

相場一宏

 超ベテランのライターで、手がけた仕事は数知れず。棋力もライターの中でも1、2を争うほどらしい。囲碁の知識、棋力、仕事の経験などからプロ棋士なしでも、充分に面白い本を送り出すことができる。凄腕の職人。

〇著作リスト
名人・名局選 秀策/福井正明 ☆☆☆
名人・名局選 秀和/福井正明 ☆☆☆
名人・名局選 丈和/福井正明 ☆☆☆
名人・名局選 道策/福井正明 ☆☆☆☆
名人・名局選 秀栄/福井正明 ☆☆☆
名人・名局選 秀甫/福井正明 ☆☆☆
名人・名局選 大仙知/福井正明 ☆☆☆
心に残る名局・名勝負/日本棋院 ☆☆☆
道を拓いた三大巨星 道策・秀策・呉清源/石田芳夫 ☆☆☆★
完本本因坊秀策全集/福井正明 ☆☆☆☆
堅塁秀和/福井正明 ☆☆★
秀麗秀策/福井正明 ☆☆☆
現代囲碁大系8、9木谷實/小林光一 ☆☆☆☆
現代囲碁大系33、34 林海峰(上下)/林海峰 ☆☆☆★
現代花形棋士名局選3 大竹英雄/大竹英雄 ☆☆★
昭和の名局2 不滅の抗争譜/藤沢秀行 ☆☆☆☆
華麗藤沢秀行/藤沢秀行 ☆☆☆★
囲碁名局年鑑(シリーズ)/平凡社 ☆☆☆☆
プロ・アマ三子局 アマ勝局集 など/囲碁編集部 ☆☆☆★
碁界黄金の十九世紀/福井正明 ☆☆☆☆
秘譜発掘/矢田直己 ☆☆☆
絶対攻勢規三生の突進/山田規三生 ☆☆☆★
一撃三変覚のサバキ/小林覚 ☆☆☆★
山城宏/山城宏 ☆☆☆
林海峰/林海峰 ☆☆☆
工藤紀夫/工藤紀夫 ☆☆☆
片岡聡/片岡聡 ☆☆☆
置碁―白の作戦/藤沢秀行 ☆☆☆★
並べるだけで白が巧くなる本/石田芳夫 ☆☆☆★
武宮正樹の二、三子局/囲碁編集部 ☆☆☆★
簡明二・三子局の布石/武宮正樹 ☆☆☆☆★
決め手発見力/依田紀基 ☆☆☆★
囲碁 新手・新型年鑑/安倍吉輝 ☆☆☆★
定石の周辺1,2/日本棋院 ☆☆☆★
シマリの定石/大窪一玄 ☆☆☆
基本手筋事典(上・下)/藤沢秀行 ☆☆☆★
詰碁 レベル1~5/福井正明 ☆☆☆★
実力五段囲碁読本 コウの粘り/囲碁編集部 ☆☆☆★
実力五段囲碁読本 大模様対策/囲碁編集部 ☆☆☆
実力五段囲碁読本 悪力対策/囲碁編集部 ☆☆☆★
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棋士・観戦記者

藤沢秀行

 (1925~2009)
 言わずと知れた昭和の名棋士。奔放な私生活と華麗な棋風、数々の名勝負と逸話は多い。
 手厚い攻めの棋風であるが、その豪快さ・華麗さを支えたのは繊細な感性であるように思われる。大局と細部、攻めと守り、実利と厚み。囲碁では相反する要素のバランスを取ることが重要であり、またそこに難しさがあるが、藤沢秀行の棋譜や講評は見事にその理想を示している。

 著作の多い人気棋士だけに濫造本もないことはないが、棋書作りにもこだわりを持って取り組んでいて名著が多い。打碁集、打碁講評は人気も高く、よい本が多い。意外なところでは、数少ないが創作詰碁集が非常にレベルが高い。

○著作リスト

 華麗藤沢秀行/藤沢秀行 ☆☆☆★
 秀行百名局/高尾紳路 ☆☆☆☆


 秀行の感覚/藤沢秀行 ☆☆☆☆
 秀行の世界/藤沢秀行 ☆☆☆☆★
 秀行の創造/藤沢秀行 ☆☆☆☆★

 置碁―白の作戦/藤沢秀行 ☆☆☆★

 ナダレ定石/藤沢秀行 ☆☆☆★
 定石道中/藤沢秀行 ☆☆☆★

 藤沢秀行創作詰碁傑作集/藤沢秀行 ☆☆☆☆★

 基本手筋事典(上・下)/藤沢秀行 ☆☆☆★
 発陽論/井上因碩(監修) ☆☆☆☆☆
 日本囲碁大系(第10巻)丈和/藤沢秀行 ☆☆☆☆
 昭和の名局2 不滅の抗争譜/藤沢秀行 ☆☆☆☆

【参考】
 勝負の世界―将棋VS囲碁対談五番勝負/趙治勲など
 勝負師の妻/藤沢モト
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棋士・観戦記者

下手いじめ/林有太郎

 有段者 ☆☆★
 日本棋院 広瀬保博 

 ゴ・スーパーブックス6。昭和44年刊。
 効果的な紛れの手段やハメ手を紹介している。置碁の白の立場の本というのは比較的少ないが、類書はさまざまあり、入手が難しくなった本書が特に優れた内容というわけではない。

【参考】
 『置碁―白の作戦』藤沢秀行
 『並べるだけで白が上手くなる本』石田芳夫
category
置碁

妖刀という名の定石/長谷川章

 有段者 ☆☆★
 日本棋院 山下秀一 

 ゴ・スーパーブックス22。昭和47年刊。
 村正の妖刀定石の解説書。古い定石書なので、定石マニアの資料以上の価値は無い。
category
定石

ナダレ定石/藤沢秀行

 有段者 ☆☆☆★
 日本棋院 中島宏二

 ゴ・スーパーブックス1。昭和44年刊。
 ナダレ定石の解説書。古い定石書であるが、プロの実戦例を引いての全局的な解説が豊富なのが特徴で、非常に読み応えがある。情報が古いのであえて探して購入するようなものとまではお薦めできない。
category
定石

背中で勝つ高目定石/大竹英雄

 有段者 ☆☆★
 日本棋院 伊藤敬一 秋本悦士 

 ゴ・スーパーブックス40。昭和49年刊。
 高目定石の解説書。古い定石書なので、定石マニアの資料以上の価値は無い。
category
定石

天下六段 囲碁戦略―高中国流/羽根泰正



有段者 ☆☆☆
日本棋院 広瀬保博
 
 『天下六段』シリーズの第3巻は、いきなりガラッと内容が変わり、羽根泰正九段得意の高中国流布石の講座本。構成、内容ともにNHK講座をまとめた『中国流で勝つ』に似ていて、泰正九段の高中国流の実戦譜を解説している。(15局収められている)
 
category
布石

天下六段 囲碁戦略―風林火山/石田章



高段者 ☆☆☆
日本棋院 京野秀夫

 『天下六段 囲碁戦略―攻防と形』に続くシリーズ第2巻。昭和63年刊。
 解説者、タイトルなどが変わったものの第1巻と同じ形式の本。石田章九段の解説も定評のあるところで読み応え十分。

category
中盤

天下六段 囲碁戦略―攻防と形/高木祥一



高段者 ☆☆☆
日本棋院 広瀬保博

 シリーズ第1巻。昭和63年刊。
 昔行われていたアマ棋戦、アマ東西対抗戦の棋譜を題材にした中盤の打ち方を解説にしている。叩き台になるのがアマ高段の棋譜なので、タイトルに「天下六段」とあるとおりかなりハイレベルな読者を対象とした一冊である。高木九段の解説には定評があるので興味深い内容となっている。
category
中盤

定石道中/藤沢秀行

 上級以上 ☆☆☆★
 日本棋院 佐藤和男

 ゴ・スーパーブックス31。昭和48年刊。
 このブログでも棋書の分類で「定石」と「手筋」は分けている。しかし、定石は手筋を尽くした最善(に近い)着手の応酬であり、本来的には分けられるものではない。出来上がった定石手順(結論の手順)をただ覚えるという入り方をすると、一手一手の意味や手筋としてのすばらしさを消化することができず、かえって弊害も多い。「定石を覚えて2目弱くなり」はけして珍しいことではないのだ。
 本書はその問題に着目し、定石の中で手筋を学び、手筋の知識だけではなく本当の意味での定石理解を目指した意欲作。定石手順の中に現れる手筋もあれば、ハメ手がハメ手である所以も、それをとがめる手筋が存在するからだ。このような角度から手筋・定石を学ぶことは大変有意義で、良書と思う。惜しむらくは古い本だけに登場する定石がすでに見かけなくなったものも多いことである。
category
定石

早碁に強くなる法/大竹英雄

 有段以上 ☆☆
 日本棋院 栗原聖 

 ゴ・スーパーブックス46。昭和50年刊。
 タイトルは非常に興味深いテーマを提示しているが、内容はいたって平凡な手筋や形の講座で、過剰に期待すると肩透かしを食らう。
category
講座