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道を拓いた三大巨星 道策・秀策・呉清源/石田芳夫



有段者 ☆☆☆★
誠文堂新光社 相場一宏

 いずれも棋聖の称号にふさわしい大棋士、本因坊道策、本因坊秀策、呉清源の3人をコンパクトにまとめた打碁集。それぞれ10局ずつ解説されており、それ以外に参考譜(総譜)も40局弱おさめられている。

 3人の棋歴や代表作をしっかりまとめてあり、解説もしっかりしているので悪い打碁集ではない。しかし、3人をまとめたために中途半端という面もあるし、コンパクトにまとめたために詳解ではない点も考慮しなければならない。3人にはそれぞれ他の打碁集もあるので大枚をはたくほどの価値はないだろう。安く買えるならおすすめ。
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古典(打碁集)

星の小ゲイマジマリ後の攻防/結城聡



高段者 ☆☆☆☆★
誠文堂新光社 大島正雄

 近年爆発的に増加した星の小ゲイマジマリに対する手段を詳しく解説している。中韓のトップ棋士の棋譜も多く題材にしており、レベルの高い内容である。有段者ならば読めば役に立つと思われるが、細かい変化や突っ込んだ手順の解説の部分は難しく感じるだろう。なので高段者向け。
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定石

現代囲碁教室 碁のまとめ/林海峰



高段者 ☆☆☆☆★
筑摩書房 

 これは隠れた名著。昭和43年刊。
 大ヨセ以降の打ち方を詳しく解説したもの。
 林海峰九段の実戦6局を題材に、大ヨセの場面からの形勢判断(目算)や具体的なヨセの手段や読みが解説されている。プロのヨセのすごさを堪能できる。新書版で200余ページでコンパクトだが、内容は濃い。突っ込んだ勉強をしたい高段者向け。
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ヨセ

上手はこわくない/酒井通温

 有段者 ☆☆★
 日本棋院 酒巻忠雄 

 ゴ・スーパーブックス7。昭和44年刊。
 置碁に出てくる上手のサバキ筋、紛れの手段、ハメ手まがいの手に対する対策をまとめている。後半は実戦編として4子から9子の置碁の実戦解説をしている。同じシリーズの前巻が『下手いじめ』なのが意味深。
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置碁

勝局へのチャンス/林海峰


 有段以上 ☆☆☆
 日本棋院 安武徳人

 ゴ・スーパーブックス26。昭和47年刊。
 第1章、第2章は、要するに手筋解説。タイトルからするとやや拍子抜けする。
 第3章は、プロの実戦を中心に勝負どころの手どころを集中して解説してあり、こちらはかなりの読み応えがある。
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中盤

序盤の30手/高川秀格



 上級以上 ☆☆☆
 日本棋院 諸井憲二

 ゴ・スーパーブックス8。昭和45年刊。
 アマの実戦譜を題材にして序盤の打ち方を解説した布石本。さすが平明高川、説明は平易にして的確でとてもよい。
 それにしても題材になっている級位者の棋譜を見ると昔の級位者は強かったと感じてしまう。段級のインフレがそれだけひどいということか。
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布石

続素人と玄人/影山利郎

上級以上 ☆☆★
 日本棋院

 ゴ・スーパーブックス18。昭和46年刊。
 『素人と玄人』の講評を受けての続編。しかし前書きにあるとおり、内容・形式はだいぶ変わって、9子から6子までの置碁の打ち方や、コラム、コスミツケ先方の紹介など雑多でややまとまりに欠く印象も。
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置碁

ひとくち上達法/加納嘉徳



中級以上 ☆☆☆★
日本棋院 堀田護

 ゴ・スーパーブックス20。昭和46年刊。
 囲碁の格言をまとめたもの。中には筆者が表現を改めるなど独自の工夫をしているものもある。60の格言と、20余のコラムが掲載されており、読み物として充実している。
 囲碁は多様な表情を見せるゲームで、それだけにいろいろな考え方や知識が必要になる。それらを系統だって勉強するのはひとつの手だが、真剣にやるとかなり大変な作業になる。格言には囲碁のコツがぎゅっと凝縮されたものが多く、格言を学ぶことは実践的で即効性のある勉強法で、本書はそのテキストに最適だろう。最近の本では『早分かり格言小事典』などがお薦め。
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講座

筋がよくなる基礎詰碁200/郭求真



上級以上 ☆☆☆☆
マイナビ 岩本真理子

 詰碁作家として定評のある郭求真六段の基礎詰碁集。同じようなものとして『やさしい死活特訓200』があり、似たようなレベルである。
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詰碁集

置石の生かし方/長谷川章

上級以上 ☆☆☆
日本棋院 川村勝也

 ゴ・スーパーブックス50。昭和50年刊。
 アマチュア相手の稽古碁の棋譜も欠かさずつけるというところにプロ魂を感じてしまうが、その経験に裏打ちされた置碁での頻出形の打ち方を解説したもの。気軽に読めるコンパクトな本としてはかなり充実した内容である。
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置碁

石の攻め方殺し方/加藤正夫

有段以上 ☆☆★
日本棋院 秋山賢司

 ゴ・スーパーブックス47。昭和50年刊。
 若き日の加藤正夫「八段」の攻めの講座本。第3章の自戦解説に使われた棋譜も低段時代の予選や大手合の棋譜で、加藤九段にとっても、ライターの秋山さんにとっても青春の一冊かもしれない。
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中盤

詰碁のいろは/篠原正美

上級以上 ☆☆★
日本棋院 伊藤誠

 ゴ・スーパーブックス32。昭和48年刊。
 『碁経衆妙』のなかでも基本的なものを選んで編まれた基本詰碁集。『碁経衆妙』は他の形でも出版されているし、基本詰碁集としても標準的なので、特に記することは無い。
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詰碁集

影さんの置碁秘伝/影山利郎

有段者 ☆☆☆★
日本棋院

 ゴ・スーパーブックス38。昭和49年刊。
 置碁本で、その中でもプロプロ置碁の本である。影山利郎七段(当時は六段)が黒、白を横山孝一六段(当時は五段)が白を持ち、5子局3局、4子局3局、3子局2局、2子局1局の計9局を対戦しそれを解説している。
 プロプロ置碁に魅力は活きた碁の中で置碁のポイントを学べることで、作り物の必勝手順には無い活き活きとした意思の運びを鑑賞できる。また解説を読む上でのポイントは、白が守りを省いた場合の参考図。白の薄みを突く鮮やかな手筋が紹介されている。下手が上手にこなされるのは所謂決め手に欠くからで、参考図に示されるような決め手を的確に打てれば上手はお手上げなのだ。

 横山孝一先生は静岡県の人間にはおなじみの先生で、静岡新聞紙上の歯に衣着せぬ講評で県内のアマ棋客を震え上がらせていたのが懐かしい。ということで半星おまけ。
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置碁

シマリの定石/大窪一玄

有段者 ☆☆☆
日本棋院 相場一宏

 ゴ・スーパーブックス14。昭和46年刊。
 シマリに対する手段を網羅的に紹介した参考書で、最近だと『シマリの技法』『シマリの急所』に類する本。この手の本の中では一番古いもののはずである。特に古書店で本書を探さねばならないほどの理由は無い。
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手筋

名作詰碁辞典/橋本昌二



高段者 ☆☆☆
誠文堂新光社 蓜島道雄

 玄玄碁経と発陽論をまとめた詰碁集。2大古典を収めているということで内容は保証されているが、いずれもさまざまな形で解説書が出ており、本書がその決定版とはいいがたい。比較考慮は難しい。おそらくはさほど売れなかった本で、古書でもあまり多くはないが、大枚をはたいて購入するほどのものではないだろう。
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詰碁集

加藤囲碁道場(1~3)/加藤正夫

  

有段者 ☆☆☆★
日本棋院 広瀬保博 京野秀夫 秋山賢司

 故加藤九段が名人時代に作成された全3巻の講座本。1巻が「序盤の構想」で布石と定石、2巻が「手筋と攻防」で中盤戦、3巻が「ヨセ・隅の死活」で終盤がテーマ。
 第1巻は加藤九段の実戦を題材に三連星、(高)中国流、小目の布石を系統だって解説している。加藤九段の棋風から、手厚く打って攻勢に立つという考え方の打ち筋が多く、現代からするとかなり古い情報とはいえ、アマが基本として学ぶにはわかりやすく実践しやすい内容だといえる。終盤60ページほど割いている基本定石50選や布石の次の一手問題は、現代からすると情報が古く中途半端な印象を受ける。
 第2巻は、加藤九段の実戦譜を題材に中盤戦を解説している。(中盤の仕掛けのところの問題は、厳密には序盤に分類されるかもしれない)いずれも興味深い手筋や戦術が紹介されており盛りだくさんの内容。
 第3巻は、文字通り死活とヨセがテーマで、ヨセは9路盤の問題が、死活は「基本・隅の死活50選」と称して基本型を紹介している。いずれもしっかりとした内容だが、ヨセや基本死活を学びたいならば専門の参考書のほうがよりよい。


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講座

世界戦 序盤の攻防/李春揆



有段以上 ☆☆☆★
棋苑図書 

 布石本と思いきや、ほぼ打碁集といってよい構成。李世石VS古力(BCカード杯5番勝負)、古力VS元晟湊(三星火災杯3番勝負)、孔傑VS朴廷桓(韓中対抗戦)、江維傑VS李昌鎬(LG杯3番勝負)、李元栄VS朴泳訓(BCカード杯16強戦)の5局を初手か最終手まで紹介し解説している。中国流が3局、星と小目のコゲイマジマリ(新小林流とは逆の向き)の布石が2局。5~8譜分けに総譜つき、各譜豊富な参考図で丁寧に解説されている。最近の中韓のプロ間での流行の変化を多く紹介しているので読み応えはある。解説は丁寧だが、最新流行形までカバーしようとなると高段者向けといえるかもしれない。

 序盤の解説が厚めではあるが、タイトルに反して序盤の本ではない。世界戦決勝レベルの4局に対し、5局目が急にベスト16レベルと急に見劣りする。などなど、タイトルや構成に疑問は残る。
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中韓(打碁集)

石の方向/梶原武雄

有段以上 ☆☆☆★
日本棋院 諸井憲二

 ゴ・スーパーブックス12。昭和45年刊。
 梶原九段の布石理論本。梶原イズムを解説した本はあまたあり、その中で本書を特に持ち上げるほどの内容ではないが、コンパクトによくまった一冊であるといえる。手軽に入手できるのならば梶原イズム入門書としてよいかもしれない。
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序盤

手筋の魅力(1・2)/日本棋院

 

上級以上 ☆☆☆
日本棋院 監修中岡二郎 矢幅弘一 山田史生

 1が前田陳爾「次の妙手」(碁スーパーブックス13、昭和45年刊)の、2が藤沢朋斎「強くなる手筋」(碁スーパーブックス16、昭和46年刊)のリニューアル。基本的な手筋問題集で、標準的内容である。
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手筋

定石以前/石田芳夫



上級以上 ☆☆★
日本棋院 村上明

 ゴ・スーパーブックス21。昭和47年刊。石田芳夫本因坊時代ということで改めて時代を感じる。
 定石本だが、タイトルの通り具体的な定石の解説の以前に、定石とは何か、定石とはどこから生じるかといったところから解説している。定石原論ともいうべき書。第3章まではそういった基本問題の解説で、第4章で「定石各論」として基本的な定石の紹介が始まる。ボリュームとしては第4章が大半を占める。
 定石は隅にかかるところからの戦型・パターンだが、そもそもぜかかるかというところから解説している。多少迂遠な気はするが、上達の過程のどこかで一度は考えてみるべき問題で見逃すことはできない。扱われるのは古い定石がほとんどなので第4章の価値は低くなっているが、定石とは何かという基本を問い直す意味では意味のある一冊。
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定石

素人と玄人/影山利郎



有段者 ☆☆☆★
日本棋院

 ゴ・スーパーブックス11。昭和45年刊。日本棋院アーカイブ3として復刊されている。
 筆者は当時はアマ(素人本因坊優勝者)からのプロ転向した異色の棋士であった。本書は「シチョウとゲタ」「キリとツギ」「定石の勉強」「愚形・好形」など、ある程度碁を打てるようになった人なら知っていると錯覚する基本の基本を掘り下げて解説している。なんとなく知っている、それなりにできているはずだと思っている基本。基本の基本にひそむプロとアマの違いを、プロでアマでもある(気持ちがわかる)筆者が独自の語り口で解き明かしていくところに、他には無い魅力がある。
 この種の啓蒙書としては『碁は戦術』『碁の戦術』を一番に推すが、本書も十分ヨミ応えのある一冊である。
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講座
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