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囲碁上達のための18のアイデア 両刃の対局心得/吉崎久博

  

 吉崎さんは早稲田大学囲碁会の大先輩でトップアマ。 2冊別々に記事にしようかとも思いましたが、あえてまとめてとりあげる。
 
 まず両書に共通するのは、箇条書き形式で、一つ一つの項目も非常に簡潔な文章にまとめられている点。簡潔なだけにその余白で考えさせられる。

  『囲碁上達のための18のアイデア』は、対局から棋譜付け、詰碁、棋譜並べ、大会、研究会などありとあらゆる上達法に関しての心得を網羅している。特別新しいアイデアがあるといよりも、ひとつひとつの方法を行う上での要点をはっきりさせている。自分なりに努力しているつもりだが伸び悩んでいる。そんな人には特に気づきの多い一冊になるのではないだろうか。

 『両刃の対局心得』も同じような内容を多く含むが、より競技者向け(手合時計などを使う大会に参加しているレベル)に整理されている。「両刃の」とあるとおり、ものごとにはよい面悪い面がある。(囲碁そのものそうだろう)正解はないが、その両面性をしっかりわきまえるというのが著者の基本的な姿勢である。

 自分も囲碁を始めて20年以上になるが、強い人の話を聞くのが好きである。上達する人はやはり囲碁に対して非常に熱意があり、それに裏付けられた行動(努力)をしているものだ。上手の話を聞いていると、なるほどと思ったり、さすがと感心させられることが必ず出てくる。そうしたことを真似る(学ぶ)ことも上達法だし、実践できなくてもそういった話から受ける刺激は自分の意欲向上させることが多い。本書にもよい刺激になった。
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読み物/文芸

安永一 打碁と評論/安永一



講談社
高段者 ☆☆☆☆

 安永一は事実上坊門の棋士であったが、プロ棋士として手合をすることはなく、囲碁雑誌編集者や囲碁ライター、評論家として活躍した。主役(棋士)として囲碁界を動かしたわけではないが、近代囲碁界の発展を考えるとき安永の存在感は大きい。

 まず碁が強い。本書は基本的には打碁集で、安永の修業時代からの代表作が収められているが、非常に強い。独創的で鋭い安永流を並べていると、この人は並のプロ級ではなく、本腰を入れていれば棋士の中でも一流の域にも手が届いたのではないかと思わせる。
 木谷実と呉清源の「新布石法」は安永の筆で世に出たわけだが、木谷呉の研究の内容対する安永が鋭い洞察力や先見性がなければ歴史的なベストセラーになることもなかったかもしれない。安永は「中国流」布石の生みの親としてもしられ、現代的な先見性には驚かされる。(注、中国流布石の原形は本因坊道策が江戸初期に愛用しているので、安永の完全オリジナルともいえない)

 囲碁に関する深い洞察は、評論家としての安永の活動でも生かされ、本書に収められたものだけでも、ルール問題、マネ碁問題、世界の中での囲碁など、重要な問題取り上げている。

 
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未分類

ノータイムで打つ一手(上・下)/曺薫鉉 成起昌

 

東京創元社 洪敏和訳
中級以上 ☆☆☆★

 当たり前の筋・形にフォーカスした問題集形式の手筋本。

 囲碁の手筋は広範なもので、特に注目されるのが死活や石取りの場面での華々しい手筋だ。それらの手筋は重要で、しかも見た目にも派手だが、それだけで囲碁を上手に打てるわけではない。
 相手に石をツケられたときにどう受けるか?相手に石を追われたときにどんな形で頭を出すか。弱そうな石を補強するとしてどんな形がよいか。何気ない場面でも常に筋・形が重要で、所謂「普通の打ち方をする」とは、実は「普通に手筋を使う」という意味で、案外難しい。
 こういうものが身についているかどうかは大変な違いで、それは検討などをしていても差が出る。基本の筋・形が身についている人とは一つの想定手順がスムーズに作成され、すぐにその内容についての検討に入れる。しかし基本が無いと、いちいち手を修正しなければなならない(そこはハネではなく引きでしょう、そこは逆のカケツギでしょう・・・等など)ので想定図を作ることさえ困難になる。
 
 この本で取り上げられている図の数々は、囲碁を教えている人間からすると当たり前のように打ってほしいものばかりで、重要な基本が網羅されている。タイトルの「ノータイムで打ちたい」というのが重要で、不正解の場合はもちろん、考えてやっと正解だった場合も要注意。解説をよく読み、反復練習が必要だろう。
 
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手筋
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