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基礎からわかる ミニ中国流の教科書/村川大介



マイナビ 朴道純
上級~低段 ☆☆☆☆

 ミニ中国流が世界で本格流行し出したのが1990年代の後半。気がつけばずいぶん時間がたっており、蘇ま座まな流行形が生まれている。本書は最初期の流行も含めて極めて幅広く変化を紹介している。その分突っ込んだ変化図は極力避けている印象で、高段者にはやや物足りないものの級位者や低段者には読みやすくもなっている。またミニ中国流の変化は多岐に渡っているので少し時期がたつと忘却してしまう変化も多い。高段者でも、ミニ中国流の全体像を捉え直して整理するには大変良い本だと感じた。

【参考】
『世界のミニ中国流研究』
『ミニ中国流の徹底解明』
『世界の新定石3』
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category
布石

基礎からわかる 中国流布石の教科書/小松英樹



マイナビ 朴道純
上級~低段 ☆☆☆★

 小松英樹九段の中国流本。『中国流の徹底解明』中国流だけで勝つ方法』の続編と位置付けられる。
 平易に一通りの基本型を紹介するというスタイルのため上級から低段者ぐらいの人の中国流入門書である。うまくまとまってはいる。新しい型が取り入れられ興味深い情報もあるが、さほど突っ込んだ解説はなく高段者には不満のある内容だろう。

 
category
布石

現代囲碁大系25 梶原武雄/梶原武雄


高段者 ☆☆☆★
講談社 中山典之

 梶原武雄九段は現代碁に与えた影響が大でありながらタイトルとは無縁の棋士で、個人打碁集は貴重である。(全26局収録)今から見ても斬新に思える手法や、今や常識的な手段を先取して使っているのを見ると驚かざるを得ない。
 比較となると『石心梶原武雄』だが、残念ながら現代囲碁大系版の方が評価は低い。『石心―』に限らず「芸の探究シリーズ」が非常に良い打碁集ということなのだが。

 構成の特徴としては、序中盤の解説が中心で、譜分けも最終譜で100手以上進むというのはざらである。棋譜並べになれていない人にとってはやや辛いかも。持ち時間と同じく前半型の解説と言えよう。
category
昭和(打碁集)

井山裕太 栄光の軌跡/井山裕太



日本棋院
有段以上 ☆☆☆★

 井山裕太六冠の打碁集。『碁ワールド』誌上に掲載された自戦解説譜や対談などをもとに再構成してある。コラムとして山下、張、高尾ら対戦してきた強豪にたいする印象なども紹介されている。

 棋譜の掲載が時系列でない、雑誌の解説記事の再利用など、減点要素は多いのだが、それでも最近貴重な打碁集であり、また現在日本では卓越した打ち手の感想・見解は興味深く、面白いのは間違いない。井山六冠ともなれば、もっと分量も多く、解説も凝った豪華な打碁集を期待したいがいたしかたないところか。
category
現代(打碁集)