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NHK囲碁シリーズ_第57回NHK杯テレビ囲碁トーナメント 勝敗を分けた次の一手/結城聡



NHK出版
有段者 ☆☆☆★

 第57回のNHK杯の棋譜から面白い局面を選びだして解説している。問題集ともハイライト解説集ともいえる1冊。巻末には(やや見にくいが)総譜(簡単な解説付き)も収録されているので打碁集としても利用できる。1000円以下という値段を考えればお買い得な一冊だろう。来年以降もぜひ刊行してほしい。
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打碁集

天地明察/冲方丁



角川書店 ☆☆☆☆

 貞享歴を作った渋川春海の生涯を描いた歴小説。安井家に生まれから改暦という大事業にのめり込み、ついにはそれを成し遂げてしまう春海の生涯をドラマチックに描いている。

 渋川春海は貞享暦の功もあって幕府の天文方に任命されるが、もともとは一世安井算哲(春海と区別するために古算哲という)の実子であり碁方を務め、やはり安井算哲を名乗った棋士であった。当時の安井家は二世算知(名人算知)の時代で、算哲のほかにも知哲、春知など当時を代表する打ち手が並び立つ華やかな時代だった。また算哲の同時代人として棋聖本因坊道策がおり、算哲は知哲や春知と並んで道策の有力な敵手のひとりであった。

 むろん、この小説では天文学者、数学者としての春海に焦点が当てられており、碁は話題に中心は無い。しかしながら本因坊道策などの棋士や御城碁も紹介されており、小説の重要な要素になっている。
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読み物/文芸

奇妙な死活/日本棋院



日本棋院/
有段以上 ☆☆☆☆

 玄玄碁経から現代の作家まで、珍形珍問を集めた詰碁アンソロジー。
 出典も明記してあり、ここにある作品を頭に入れればちょっとした詰碁マニアを気どれる。奇抜なだけでなく、非常に奥深い良問を多く収録しており、詰碁集としても充分充実している。手軽に買えるのものなので、古書店で見つけたら買う一手。
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詰碁集

中京の親子鷹打碁集 羽根泰正/羽根泰正



木本書店/中山典之
有段者 ☆☆☆

 中京のダイヤモンドと言われた羽根泰正九段の打碁集。
 現在の中京碁界は、棋聖本因坊天元などを獲得している羽根直樹九段をはじめ、挑戦多数経験の山城宏九段、十段を獲得した彦坂直人九段、リーグ経験・タイトル挑戦経験のある小県真樹九段、中野寛也九段、今村善彰九段など多士済々の活況を呈している。しかし、以前は同じ段位でも東京の本院の棋士とは格差をつけられた時代もあった。羽根泰正九段は、師匠の島村俊宏九段とともに中京碁界の先駆けとして道を切り開いてきた名棋士である。

 本書では60局の棋譜を収録している。豪快に中押しで決めた碁も多く、4,5譜分けでも並べやすい。
 泰正九段と言えば高中国流で、高中国流の力戦譜を多く収録している。高中国流は今やプロの世界では絶滅危惧布石であるが、有力な作戦には違いないので参考になる。ある意味流行していない方が個人的な武器になるので、戦いが好きな人にはむしろお薦めかもしれない。
 泰正九段のキャリアのハイライトは、加藤正夫九段を破っての王座獲得と日中スーパーで聶衛平九段に勝った1局ということになると思われる。実際そのあたりの棋譜は力がこもっていて面白い。王座戦で、終局後に手入れ問題で着手が再開し、見事手を入れずにしのぎ切って半目勝ちした碁などは壮観である。

 解説は淡々としたもので、盤外のことはさらりと触れられる程度である。いろいろな苦労や、その対局に対する思い入れ等語れることはもっとあるように思えるので、あっさりした解説スタイルは少し残念に感じる。
category
現代(打碁集)
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