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記事作成の基準

 この『方円書庫』は、以前私が作っていた『DasHaus』というウェブページの1コンテンツ「棋書の迷宮」から始まったものです。私はかなり棋書を読んできた方だと思われたので、その無駄な努力を少し紹介しようということで、棋書についてあれこれ書いてきました。基本的には、これは面白いと思われる本を推薦するというのが目的でした。

 そういうことを続けるうちに、だんだん新刊書の書評も増えてきました。もちろん新しい本が出ると真っ先に買う方だし、その感想を率直に書いてきたつもりです。ただ、何回も読んでしっかりとした感想があるものと、買ってすぐに1回目を通しただけの感想では随分質が違うのも確かで、自分でもそこの差に悩みを持ち続けてきました。
 また、個人的には打碁集は全局並べてこそ、詰碁集なら全問解いてこそ感想が述べられるものだと考えていますが、それにはそれなりの時間がかかります。買ってすぐに本当の意味での書評を書けるわけありません。最近の一部の新刊打碁集の書評は、並べずに一通り本分を読むだけで書いたものもありました。

 自分の目でしっかり確かめて間違いのないことを書きたいという気持ちもありますし、新刊書の面白さをできるだけ早く伝えたいという気持ちもあります。そのはざまで中途半端なことをしていたわけで、そこが悩みでもありました。

 それで、今後ははっきりと速報は「棋書速報(藤枝囲碁サロン)」に書くことにし、こちらにはしっかり検討を加えてから記事を書こうと思っています。最近勉強量が著しく低下しているので速報性が著しく落ちそうな気がしますが、どうかご容赦ください。ラフな意見で結構というのではれば、上記の速報版をご覧ください。
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お知らせ

猫を抱いて象と泳ぐ/小川洋子



 傑作チェス小説。
 主人公の少年がチェスに出会い、そこから物語は動き始める。リトルアリョーヒンと呼ばれることになる彼の数奇な人生の物語。

 モチーフはチェスだが、囲碁にも通じるボードゲームの魅力が存分に描かれている。対局するとは何か。一枚の棋譜の持つ意味。1局の対局に人生が投影されるような錯覚。めくるめくチェスの世界。物語として充分面白いが、もし読者がチェスや将棋や囲碁などを嗜んでいれば、読後にすぐにゲームをしたくなるような、そんな本です。
 作者の小川洋子さんは、チェスはほとんど指さないようです。相当な取材を下にしても、チェス(ボードゲーム)の持つ魅力をここまで見事に洞察しえるのは作家としての感性・眼力のなせる技でしょうか。

【参考】
 この作品の重要なモチーフに18世紀に発明された「トルコ人」というチェス人形の話があります。実際に世界各地でチェスを指したこのチェス人形については、ポーが"Maelzel's Chess-Player"というエッセーを残しており、この人形が機械ではなく、中に人間が入ってチェスを指しており、どのような手順で隠れたら観衆の目をごまかせるかということまで正確に推理しています。また、このエッセーを学生時代に大岡昇平とともに訳して小遣い稼ぎをした小林秀雄が、「常識」(考えるヒント収録)でこの話題に触れています。



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チェス

中盤の花形戦法運用、撃退マニュアル/加藤充志



日本棋院/佐藤康夫
上級以上 ☆☆☆☆

 週刊碁で連載されて好評を得ていた講座をまとめたもの。
 
 頻出する形のよくある打ち方や、よくある間違いへの対処法が、非常に簡潔にわかりやすくまとめられている。どの変化も非常に役に立つことは間違いない。自分の実戦で活用できることはもちろん、プロの碁でも頻出するかたちを多く取り上げていることから、棋譜並べにも役立つだろう。
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中盤

日本棋院アーカイブに期待

 日本棋院アーカイブシリーズは、今後も過去の名著の復刊を進めていくようで、週刊碁によると読者の声も取り入れるとのこと。

 ということで、何を復刊してほしいか皆様の意見を聞いてみたいと思います。コメントでもトラックバックでも、適当にどうぞ。

 個人的には山部先生の『碁の魔術シリーズ』(参考:『実戦の魔術』)や、趙治勲の『発想をかえる囲碁とっておき上達法』、New別冊囲碁クラブ38『痛快詰碁傑作選』(前田詰碁)あたりが思い浮かびます。いろいろありそうなのでよく思い出さないといけないですね。

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お知らせ

名局鑑賞室/大平修三



日本棋院/小堀啓爾
高段者 ☆☆☆☆

 かつての名著が日本棋院アーカイブとして復活した。
 ゴ・スーパーブックスシリーズの1冊であったので、旧版は新書サイズ。サイズが大きくなった分見やすくなった。打碁集は大きめ、詰碁集は小さめのサイズがいいというのが持論。

 古典の名局を10局、詳細に解説している。なかなか歯切れのよい解説で非常に面白い。「耳赤の一局」の評価や、当世極妙碁の読み切り伝説の否定、秀和幻庵戦の持ち込みを見損じと断定するなど、なにごともきっぱり言い切っているとことに好感を持つ。大平先生は解説でも剛腕である。

 メイン10局に参考譜(総譜)10局で古碁のいいところはほぼ見られるので、古碁入門者には手軽な1冊だろう。古碁の世界ははまりだすと一生ものだけに、地獄の門かもしれない!
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古典(打碁集)
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