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手筋事典(上中下)/瀬越憲作



誠文堂新光社/
有段者 ☆☆☆☆★

 名著(上下)を再編集したもの。『碁の力を強くする本』と重複するものも多い。

 手筋は知らないと打てないもの。詰碁も手筋の勉強だが、目を作る/潰す手筋に限定されてしまう。シチョウやゲタ(石を取る手筋)、連絡切断、整形など囲碁の手筋はもっと広い。この本はあらゆる手筋を網羅したといっても言い過ぎでないほどの内容で、お薦めである。
 事典なので、「オキ」「ワリコミ」などと手筋の種類ごとに分類されており、問題集として取り組むにはやや難点があるかもしれない。もっともそう堅苦しく取り組まなくても解答を鑑賞するだけでも楽しいし、勉強になるだろう。
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手筋

精魂の譜/有水泰道



誠文堂新光社/
すべての囲碁ファン ☆☆☆☆

 加藤正夫九段の評伝である。有水氏は読売新聞西部本社の記者で、2005年の4月から1年間(51回)同紙上に連載されたものをまとめたのが本書である。
 加藤九段の生い立ちから囲碁との出会い、木谷道場入門、入段、頭角を現しつつも時点に泣いた準優勝男時代、タイトル常連の全盛期、日本棋院理事としてのもう一つの戦い、そして誰も予想できなかった突然の死。その生涯を、余すところなく描いている。
 加藤九段の芯の強い正直な魂とでもいうべきものがよく伝わってくる。囲碁愛好家はもちろん、一般の人にも読んでもらいたい一冊である。
 

 
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読み物/文芸

発陽論/井上因碩



平凡社/
高段者 ☆☆☆☆☆

 本書は「不断桜」の異名を取り、井上因碩(四世、道節、名人因碩)の著作。江戸時代は門外不出の幻の作物集だった。史上最高の詰碁集といっても過言ではなく、その高度すぎる内容はアマチュアには到底手が出ないほどのもの。ほとんどの人間にとっては観賞用であるが、答えを並べてみるだけでも驚異の世界が広がる。この東洋文庫版は藤沢秀行九段の解説だが、天下の秀行先生でも1000時間以上考えた問題があるほど。推してするべしである。問題図を見て手番が分かるだけでも相当の腕前かもしれない。
 高級囲碁ファンなら本棚に並べておきたい一冊である。
 
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詰碁集

実戦死活がおもしろい/小島高穂



フローラル出版/
有段者 ☆☆☆☆

 4章立てになっており、第1章は基本死活問題、第2章が実戦死活問題、第3章が中盤戦のなかで死活のからんだ場面の問題、第4章はアマの実戦を死活にフォーカスして解説している。
 死活は重要な分野だが、苦手な人も多く敬遠されることも。この本ではタイトルにあるとおり実戦で生じた形を取材しながら死活の攻防の妙味を十分に伝えてくれる。また局部的な死活の読みと、全局をにらんだ中盤戦の絡みにも触れられているので、死活の力がどう役立つかぴんと規定無い人にもお薦め。死活の重要性を理解できます。

 総じて小島本にいえることだが、実際の棋譜を取材してそれに綿密な検討と丁寧な解説がなされており、手筋のすばらしさを存分に伝えてくれる。小島九段の囲碁の愛情が伝わってくるようだ。


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手筋
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