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怒涛の譜―加藤正夫精局集/日本棋院



日本棋院/秋山賢司
有段者 ☆☆☆☆

 値段が値段だけに当たり前ではあるがよい打碁集である。
 上下ともに100局ずつ収録されている。棋譜は大きめで、4、5譜分けで掲載されているので見易い。解説に参考図は無いものの、要点を抑えて簡潔にして明解。
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category
現代(打碁集)

詰碁 レベル1~5/福井正明



誠文堂新光社/相場一宏
上級以上 ☆☆☆★

 2級から5段まで巻を重ねるごとに徐々にレベルアップする詰碁集。
 余暇にパズル、頭の体操をする感覚で楽しんでもらうことを重視しており、消費されるための問題集といった感じ。基本死活、実戦型も含まれるが奇抜な作り物めいた配石のパズル詰碁が多い。サイズも比較的小さめで、外出時に携帯することも可能。

 難点はやや高価なこと。気軽に楽しむ本ならば1000円未満でまとめてほしかった。
category
詰碁集

古名人全集/福井正明



誠文堂新光社/秋山賢司
棋譜並べマニア ☆☆☆

 非常にマニアックな一冊。初代本因坊算砂(名人)の32局、その後を継ぎ名人となった中村道碩の80局を収録している。
 近代的な布石理論に先鞭をつけたのは四世本因坊道策であり、それが結実したのは幕末の秀和、秀策あたりのことである。この本で取り上げられているのはそれ以前のもっと混沌とした碁である。定石も未発達で、初手辺打ちや空き隅を空けたままの乱闘など、現代から見れば奇異に映る打ち筋が多い。しかし知識に頼らず一手一手自分の読み筋に全てを賭けて格闘する石の姿こそが囲碁本来のものであるともいえる。極度の情報化されてしまった現代においてはかえって見えにくくなっているものがそこにはある。また、徐々に布石理論が発達したり、定石の誕生や進化の過程が垣間見えるのも興味深い。

 ただ上記のことは、あるていど基本線の布石理論や囲碁の歴史が頭に入っていればのことで、打碁集として一番最初に購入するものではないように思われる。また上達を目指して棋譜並べをするなら、古典でも道策、秀策あたりを並べるほうが効率がよいだろう。
category
古典(打碁集)

山田の詰碁Ⅲ 三段突破の詰碁/山田規三生



棋苑図書/
有段者 ☆☆☆☆★

 
 『基本の詰碁』『高速攻めの詰碁』に続くシリーズ第3作。
 
 難易度はかなり上がってきている。三段といっても辛目の基準であるので、町の碁会所などで五段六段で打っていても間違える可能性は多分にあるし、購入して挑戦する価値は充分ある。
 図はシンプルでありながら筋が巧妙で奥深い良問ばかり。当たり前のことだがダメ詰まりの危険性や手順の大事さも実感できる。図がシンプルなので、考える意欲が湧き易いのもポイント。是非お薦めしたい一冊。

 蛇足だが、三部作といいながらタイトルは全くまとまりが無い。
 

category
詰碁集