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囲碁ワールド 07年9月号/日本棋院



 今月号の注目はなんといっても高尾本因坊の防衛自戦解説。秀行評も見開きだけだけど面白い内容。

 ○目次●

棋譜解説系

本因坊戦 シリーズ回顧&最終局自戦解説(高尾紳路) 注目
碁聖戦第1局(結城聡)
女流最強戦・ここが強い(大竹英雄) 力を入れた企画だけど今一歩
富士通杯決勝・準決勝 もっとページを割いてほしかった
アマ名人戦 3番勝負の棋譜が無いのが残念→覚の目にありました

講座系

詰碁のエッセンス(山田規三生) 良講座◎。だがデビットと高飛車キャラはナゾ
正しい石の方向感覚(秋山次郎)宿題システム○。説明も平明でよし。
覚の目、アマ有段の目(小林覚) 基本をわかり易く棋譜解説。

読者の序盤解説(時本壱) 非常にお薦め。簡潔で明解。

特別企画トライアル100 問題集。評価保留。


読み物系

将棋と囲碁の世界(古作登) 非常に興味深い連載。
囲碁史探偵が行く(福井正明) マニア向け。


マンガ

日々碁席 微妙なマンガ
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雑誌時評

世界の新定石Ⅰ/江鋳久 ゼイノイ



 棋苑図書/
 有段者 ☆☆☆☆

 新定石とあると奇抜な新型を連想されるかもしれないが、本書で扱っているのは「星の1間バサミ定石」で、基本形から徹底的に解説してある。
 星の定石は20世紀後半から急速に進化を始めており、日本棋院の「基本定石辞典」などはそれに対応し切れていない。普段使うことの多い星定石(1間バサミだけだが)についてしっかりとした知識が得られるので、手元においておいて損は無い一冊である。
 もちろん熟読すると、プロの工夫やその背後にある思考法まで見えてきて大変勉強になる。
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定石

シチョウとゲタの基本/韓国棋院編



 
 棋苑図書/大島正雄
 有段者 ☆☆☆

 シチョウとゲタにターゲットを絞ったユニークな手筋問題集。問題集としてのできは標準的でありふれたものである。といってもそれが基本手筋集の宿命で、定番となる古典問題や定石変化などがちゃんと含まれているからありふれてしまうのである。

 「当たり当たりのへぼ碁かな」というのがあるが、初級の頃はやたらと当てる、やたらと掛けて捕まえようとする、など強引な手が多いもの。上達するにつれて無理な包囲や、無駄なアテを打たないということが身についてくる。
 しかし、「取れるなら取ってしまったほうがよい」というのも究極の真理で、筋がよくなりだしてかえって打ち方が甘くなるという皮肉なことも生ずる。
 この問題集はいずれも当たりや掛けで一気に相手の石を攻める筋ばかりが紹介されている。最近形になずんで甘い碁を打っているなと自覚している人は、たまにはこういう本で厳しく取りきる筋の再確認をしてみるとよいかもしれない。
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手筋

韓流 囲碁が驚くほど強くなる本 ~誰も言わなかった38の法則/チョウフニョン



 毎日コミュニケーションズ/
 囲碁ファン ☆☆☆☆☆

 イファング記者によるチョウフニョン九段インタビュー集。タイトルを見るとハウツーものかと思ってしまうが、「薫鉉(*)棋話」ともいうべきものである。
 *フニョンを漢字で書くとこうなる。日本では音読みされクンゲンと呼ばれることも多い。

 この本を読むと、秀行先生をして「天才」と言わしめたチョウフニョン九段の才気・見識は、単に盤上で発揮されるものではないことがわかる。裏を返せばさまざまなことに対する洞察力があるからこそ囲碁が強い、ということなのかもしれない。
 この本は雑誌に連載されたインタビューをまとめたもので、毎回毎回そのときどきの最新譜からチョウ九段が問題図を取り出して解説するという形式を取っている。自戦譜もあり、日本の棋譜もあり。妙手があれば見損じもある。テーマはそのときどきで様々だが、いずれも囲碁の繊細で微妙な部分をソリッドに切り取っており、非常に考えさせられたり、唸らされたりする。
 しかし、この本はそういった「手の解説」だけが魅力ではない。その間に語られるいろいろな雑談、脱線話に見るべきものがある。棋士の評価(李昌鎬、趙治勲、馬暁春、小林光一、小林覚、ゼイノイなどなど)、チョウ九段の人生経験(日本での修行、帰国、兵役、結婚など)、囲碁と社会の問題(ファンサービス、囲碁とこども、囲碁の効能など)、技術論(早打ちの是非、ポカについてなど)、勝負師の生活やメンタリティなど、と幅広く語られる。その言葉は、ときに過激だが非常に率直であり、説得力がある。

 囲碁に関する図・解説を理解するには有段の実力が必要だと思われるが、そこを無視して読んでも充分元は取れると思われる。非常にお薦めの一冊。
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読み物/文芸

呉清源打碁全集/呉清源



 平凡社/
 有段者 ☆☆☆☆

 巨匠呉清源の打碁全集。その価値をくどくど書くまでもないと思われる。小林光一九段や趙治勲九段も修行時代に何回も並べたという。1997年に新装版が出ているが現在は古書でしか手に入らないものと思われる。
 廉価で手に入れたい場合はこちらをお薦めする。(購入した感想としては中国語だが漢字なので何とかなる。装丁はややいい加減なところはあるが思ったよりも不満は無い)
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昭和(打碁集)

旨い筋・味な手/小島高穂



 日本棋院/
 有段者 ☆☆☆☆

 『強くなる人はここが違う』と同系統の手筋本。この手の小島九段の著作は非常に質が高く面白い。手筋とは急所と手順、利き筋の見極めと決めるタイミングだとつくづく思い知らされる。頭を悩ませて解くもよし、解答図の鮮やかさを鑑賞するもよしである。
 
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手筋

やさしく考える布石/石田芳夫



 NHK出版/伊瀬英介
 中級以上 ☆☆☆★

 特に目新しい趣向はなく、標準的な布石教本といえるだろう。
 2連星、星と小目(並行型)急戦、星と小目(並行型)持久戦、タスキ型急戦、タスキ型持久戦、小目の布石の6章立てで全21型の布石を紹介している。あらゆる布石を網羅というわけには行かないが、常識的な布石を一通り見ることができる。布石カタログとして入門の教材には良くまとまった無難な一冊であろう。
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定石

囲碁 07年9月号/誠文堂新光社



 この雑誌の売りは昔からプロアマ戦。昔は県代表なんかがトッププロに三子で挑戦するシリーズが定番だったが、現在は新鋭プロとアマ強豪の打ち込み12番勝負(第2次)が掲載されている。今月は大橋成哉初段に高橋真澄アマが先で挑んでいる。この手の企画は勝負も面白いのだが、手の解説以外にアマ選手の経歴などが紹介されるものなので、それを興味深く読んでしまう。
 
 ○目次●

・棋譜など

打ち込み12番勝負 大橋成哉初段―先 高橋真澄
呉清源21世紀への提言 常昊―先番 李昌鎬 
今月の特選譜 朴永訓―横田茂昭など8局


・詰碁
   ホップ(工藤紀夫)
   ステップ(石榑郁郎)
   ジャンプ(結城聡)実戦からの取材・改変が多い。ゴツゴツしてる。 


・講座

秀行・森田のこの局面この一手 おすすめ
小林覚の目からウロコ ザ・手筋 気軽に楽しめる
大竹英雄の明解布石の要点 内容はしっかりしているが新味が無い
安倍吉輝の今月の新手と新型 マニアック
鄭銘コウの碁は手順にあり わかりやすい
月変わり講座「先手の是非」(高成謙) 毎月趣向を凝らしており面白い
プロアマ置碁問答 なぜそう打つなぜそうなる(大矢浩一) 秀逸


・読み物など

詰碁&上達へのヒント 坂田栄男 昔話が面白い
名人指南 福井正明 古碁マニアむけ

院生コーナー(上村陽生) 非常に興味深い


・付録

名局細解 井山裕太―高尾紳路(井山裕太解説) 名物付録。今月は特に注目。 
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雑誌時評

○段合格の死活(シリーズ)/日本棋院




日本棋院/
上級~有段 ☆☆☆

 文庫で手軽な問題集のシリーズ。
 初段、三段、六段、七段と4冊あり、一応段々難しくなる。ただし詰碁の難易度判定というのは曖昧なものであり、あてにしすぎないほうがよい。
 基本的な問題集は消費されるものであり、消耗品である。このシリーズも一生楽しむようなものではないが、強くなる過程では必要になるものではある。何回も解いて読み潰してしまうつもりで「使う」本だといえる。安価なこともあり上達に役立つ便利な本だろう。


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詰碁集

至高の決断/小松英樹



毎日コミュニケーションズ/松浦孝仁
高段者 ☆☆☆☆

 これは面白い本。お薦めの一冊。
 小松九段が用意した局面図に対して、依田紀基九段、山下敬吾九段、井山祐太七段が自らの読み筋・構想・形勢判断を披露しています。3人の意見が出揃ったところで、小松九段が意見の比較やまとめと題材譜の実際の進行などを紹介すると言う形式で進められる。全11問ありかなり盛りだくさん。トッププロといえども意見が全然違うという碁の奥深さを感じられる1冊です。

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読み物/文芸
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