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ポケット詰碁/日本棋院

やさしく解けるポケット詰碁180
ひと目でわかるポケット詰碁200


上級者~有段者 ☆☆☆☆
日本棋院

 『ポケット手筋』の姉妹編。基本的な詰碁が網羅されているので基礎固めに最適。高段者になっても試合前の肩慣らしなどに使えるので、用途は多い。『ポケット-』シリーズと『ひと目の-』シリーズは、すべてとは言わないが、何冊かは本棚に置いておきたい本。
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category
詰碁集

痛快詰碁傑作選/日本棋院

 有段者 ☆☆☆★

 ニュー別冊囲碁クラブ№.38。前田詰碁の名作ダイジェスト。
 雑誌別冊という性質からしても、手に入る可能性が低い本。代表作の多くが収められているので前田詰碁本としてはすぐれたものである。
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詰碁集

基本詰碁123/石榑郁郎

基本詰碁123題


有段者 ☆☆☆☆
棋苑図書/

 石榑郁郎九段は、シンプルな構図にひねりの利いた仕掛けを施す現代を代表する名詰碁作家。この問題集も、「基本」を銘打つにふさわしいシンプルな図と、「基本」というには巧妙すぎる仕掛けの名品が多い。『六段挑戦の詰碁』とあわせて読みたい。『六段挑戦の詰碁』の方が難易度は低い。

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詰碁集

囲碁の力を強くする本/瀬越憲作

囲碁の力を強くする本(上巻)囲碁の力を強くする本(下巻)


有段者 ☆☆☆☆
誠文堂新光社/

 昭和の名著を復刊したもの。
 瀬越名誉九段は、アマチュア向けの著作にも力を入れた人で、労作『手筋事典』なども有名。この本は手筋本なので『手筋事典』との重複がみられる。分類整理の点では『手筋事典』が上回るが、問題集として取り組むならこちらの方が優れている。
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手筋

石榑郁郎詰碁傑作選/石榑郁郎

石榑郁郎詰碁傑作選


高段者 ☆☆☆☆★
三一書房/

 現代を代表する詰碁作家、石榑郁郎九段の詰碁集。傑作選の名に恥じない名著。
 石榑郁郎九段の詰碁は、盲点になりやすいダメ詰まりに新味があり、シンプルでありながら難しく新しい詰碁が多い。この傑作選も解けそうなシンプルな構図の中でさまざまな落とし穴を用意した名品多数。
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詰碁集

勝負を決める形勢判断/小林光一

勝負を決める形勢判断   

 高段者 ☆☆☆☆
 フローラル出版/内藤由起子

 形勢判断の仕方が非常に丁寧に書いてあり、この手の書の中でも良書といえる。
 形勢判断の中心になるのは目算だが、目算だけで形勢判断ができるわけではない。ときには手割りを用いた方がよい場合もあるし、相殺法がわかりやすい場合もある。また序盤、中盤の目算ともなれば厚薄の加減でどこまで地として数えるかという難しい問題もある。形勢判断の仕方は非常に微妙な問題が多く、それだけに実力が問われるのである。
 本書は、「この内容がすべてできたらトッププロです」と断りを入れた上で、小林九段の判断の仕方が非常に丁寧に記述されている。精密な形勢判断を身に付けたいと思っている人には大きな味方になってくれるはずだ。
 巻末に題材となった碁の総譜集が収められているのはうれしいところ。この手の試みは結城九段も行っているが、是非棋書のスタンダードになってほしい。


 なお目数に関する誤植があり完全とは言いがたい。この手の本の宿命であろうか。もっともたいていの人は、面倒臭いとナナメ読みしているので気がつかないのかも。
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形勢判断

前田初級詰碁/前田陳爾

前田初級詰碁楽天フリマ


上級~有段 ☆☆☆☆
東京創元社

 初級とあるが、けっこう難しい。基本詰碁がほぼ網羅されている感じで、基礎固めに最適である。新書版で値段も手ごろで手に入りやすい本であったが、古書でももはや絶滅危惧種。当然高値がついている。
 『前田中級詰碁』『前田上級詰碁』に続く。
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詰碁集

捨て石の極意/日本棋院

捨て石の極意   

上級~有段 ☆☆☆★

 手筋全般に言えることだが、ことに捨石の筋は習わないと身に付かないものである。たいていの場合石を助けようとするのが自然な発想で、指摘されないとなかなか気がつかないものなのだ。値段と難易度ともに手軽な一冊である。
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問題集

読みの地平線/王銘エン

読みの地平線   

有段者 ☆☆☆☆★
毎日コミュニケーションズ/

 上達にも結びつく本。しかしそれ以上のテーマも含んでいて、興味深く読める。

 この本で銘エン九段が伝えたいのは、人間が囲碁を打つときすべてを読む(読み切り、正解を出す)ことは不可能だということであろう。世にはさまざまな棋書が氾濫しているが、そこでは著者が「神」のごとく「正解」を示すのが普通である。銘エン九段のこの態度は革命的であるし、哲学的で面白い。

 プロでも囲碁は読みきれるものではない。ましてやアマチュアではなおさらである。ではわからないのになぜ読むのか?何を読むのか?ということになる。
 ここで銘エン九段が持ち出してくるのが「方針」ということばである。自分なりにその碁に勝つために大まかな構想を立てるのが大事であり、「読み」はその「方針」を達成するために使うべきだというのだ。
 いままで闇雲に読んで「俺は考えて囲碁を打っている」と思っていた人は本書にショックを覚えるのではないだろうか。「読む」ことと「考える」ことは別のことなのである。「読み」という作業をどう活用するかというもう一つ上の次元に、真の知性があるということではないだろうか。

 
 
category
読み物/文芸

宮沢吾朗/宮沢吾朗

宮沢吾朗   

高段者 ☆☆☆☆★
日本棋院/桑本晋平

 シリーズ第12巻。このシリーズの特徴については、シリーズ第1巻『片岡聡』でふれているので、そちらを参照のこと。
 このシリーズのなかでも屈指の面白さ。次々に繰り出される強手の連続には息をつく間もない。ただし内容は相当難解なので、それなりの棋力で無いとついていけないと思われる。
 

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現代(打碁集)

秀策/石田芳夫

日本囲碁大系(第15巻)


有段者 ☆☆☆★
筑摩書房/田村竜騎兵

 棋聖本因坊秀策の打碁集。石田芳夫九段の明解な解説で秀策の近代的なバランス感覚がよくわかる。またこの手の本では過去の名手に対する敬意からかなり遠慮した表現をするものだが、石田九段は辛口に現代的見地からはっきりと批評している。

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古典(打碁集)

秀和/杉内雅男

秀和楽天フリマ


有段者 ☆☆☆★
筑摩書房/小堀啓爾

 幕末の大棋士本因坊秀和の打碁集。
 秀和は早熟の天才棋士であり、名手の中でも多作で知られる。地に辛いあましの棋風というのが紋切り型の秀和の「棋風」ということになっている。しかし、才気に富んだ秀和の碁はそういった言葉では表しきれない。跡目時代の鋼鉄のように固い先番。第一人者となってからの変幻自在の打ちまわし。実利を好むが、時には大模様も披露する。才子秀和は実にさまざまな碁を見せてくれるのだ。
 秀和は秀策秀甫といった弟子たちに、「自分は君たちより強いとはいえないが、毎局毎局布石を変えて工夫し同じ碁はひとつとしてない。そこが違うだけだ」と語ったという。高弟を持ち上げつつも、自らの碁の個性とそれに対する自信を覗かせている。秀和を鑑賞すると、すべての碁が変化に富んでいて、囲碁の深さ・広さを感じるとともに、そのなかで自由自在に振舞うことのできる秀和の偉大な才能に敬意を抱かざるを得ない。

 解説は神様杉内雅男九段で、対局と同じくけれん味の無い格調高い解説で秀和の碁を引き立てている。
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古典(打碁集)

詰碁・中仙道/橋本宇太郎

詰碁・中仙道


有段者 ☆☆☆

 『詰碁・五十三次』『詰碁・奥の細道』に続く続編。
 難易度はそれほど高くなく、楽しく解けるレベル。前作同様、道中のトリビアも興味深い。
 買えなくなるのは時間の問題なのでお早めに。
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詰碁集

新沖岩囲碁研究報告/沖岩研究会

新沖岩囲碁研究報告  

高段者 ☆☆☆
誠文堂新光社/

 韓国のプロ棋士の研究会『沖岩研究会』の研究成果をまとめたもの。個人的には好きな本の一つ。
 一言で言うならマニアック。プロの検討をそのまま本にしてしまったような本なので、一般アマには難しいしあまり(即効的には)役に立たない。それなりに腕に覚えがあり、ちょっと深く囲碁を学んでみたい人には良書かもしれない。
 いずれにせよ、この本から学ぶことは個別の変化というよりも、研究方法や研究態度といったことになると思われる。 
category
中盤