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黄龍士/薛至誠



清流出版 牛仙仙訳 マイケル・レドモンド監修・解説
高段者 ☆☆☆★

 昨今中国では、中国古典(清代の棋士たち)の再評価が進んでいるようだ。

 黄龍士に限らず、清代の双璧である范西屏、施定庵の評価が日本でいまいちなのは力戦型の棋士であり、大局的な明るさに乏しいからだ。判断力よりも読みの碁であり、日本では前者の方が重要視される。しかし、昨今の中韓の棋士の台頭・隆盛と日本の没落は、読みの力の差であり判断力重視の行き過ぎ(形にこだわり過ぎ)にあると思われ、そういう状況の中で清代棋士の再評価もされやすくなったと言えるだろう。

 互先置石制(タスキ星に打ってから白から着手する)時代の棋譜で、日本の古典とは違った意味で現代とは布石が大分違う。予想通り全局的な明るさを感じる場面は少ないが、読みの力や着手の激しさには素晴らしいものがある。現代中国の碁の祖形は確かにここにあるかもしれない。

 もっともこれを買って並べる人はかなり物好きだとも言えるだろう。 

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中韓(打碁集)