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現代囲碁大系13 関山利一 半田道玄/関山利夫 小山靖男

 現代囲碁体系第13巻。
 残念ながら商品リンクなし。

講談社/山下智道 斎藤謙明
有段者 ☆☆☆ 

 タイトル制の初代本因坊関山利一と哲人棋士半田道玄を取り上げている。

 関山利一は短命だったこともあり、その存在を忘れられがちな悲運の名棋士である。初代本因坊はけしてフロックではなく、戦前の主戦場である大手合では好成績を残している。木谷呉清源に比べると地味であり、損をしている意味がある。
 ほとんどをコミなしの碁で戦った関山の碁は、江戸時代から明治大正昭和初期と練り上げられてきたコミなし碁の最終形ともいえる。本手で押す本格派であり、格調の高い碁である。現代的なスピード感、激しさとは一線を画すが、鑑賞すべき碁である。また白番の布石は、独自の広さをもっており味わいがある。

 半田道玄は不思議な棋士で、その思索はもはや勝負師のそれではなく、哲学者の様だ。半田道玄関連の書籍はもはや少ないので、非常に貴重である。その思想を伝えるものしてはて『形勢判断と大局観』のほうが勝るだろう。現に、この打碁集の一部でも取り上げられている。

 関山半田という、歴史に埋もれかけた名棋士をセットで取り上げたこの巻は貴重である。
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昭和(打碁集)