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呉清源のこの手ご用心(小目編、目外し高目編、置碁編)/呉清源

    

有段者 ☆☆☆☆
池田書店 三堀将(のはず)

 これは名著と言っていいシリーズ。機略にとんだ変化、うっかりしそうな筋、損の無いハメ手など、まさに「この手ご用心」な変化を紹介している。置碁編はハメ手対策的な要素が大きい。
 もちろん古い本なので定石本としては不利な材料だが、さすが呉清源という作図が多いので今でも充分価値がある。
  
 
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定石

呉清源打碁全集/呉清源



 平凡社/
 有段者 ☆☆☆☆

 巨匠呉清源の打碁全集。その価値をくどくど書くまでもないと思われる。小林光一九段や趙治勲九段も修行時代に何回も並べたという。1997年に新装版が出ているが現在は古書でしか手に入らないものと思われる。
 廉価で手に入れたい場合はこちらをお薦めする。(購入した感想としては中国語だが漢字なので何とかなる。装丁はややいい加減なところはあるが思ったよりも不満は無い)
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昭和(打碁集)

呉清源最新打碁研究〈1〉~〈4〉/呉清源




誠文堂新光社/牛力力
有段者 ☆☆☆★

 呉清源の解説の明解さは誰もが認めるところ。明解すぎるというか、断言しすぎるきらいはあるのだが。

 奇数巻は月刊囲碁誌上に連載されている打碁講評をまとめたもの。現代の世界の棋譜を題材にしている。偶数巻は過去の呉清源の自戦棋譜解説。
 内容は面白いが「呉清源」の名前が冠されるだけで非常に割高な値段設定になってしまうのがネックである。しかも雑誌掲載記事をまとめるだけの若干手抜きな感じを与えるつくりも評価が低くかった理由の一つ。雑誌読者にとってはバックナンバーで済む。
 しかし偶数巻は、呉清源の自戦解説でオリジナル。非常に面白い内容である。偶数巻がなければ星は二つであった。
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現代(打碁集)

呉清源とその兄弟/桐山 桂一



岩波書店
すべての人 ☆☆☆☆

 現在も活発に囲碁を研究を続けていて、一応われわれと同時代人といえる呉清源であるが、その人生は20世紀の日本と中国の狭間で揺れ動く波乱万丈なものだった。この本では、呉清源と二人の兄の生き方を通して20世紀初頭の中国と日本を描き出している。この本を読むと。呉清源という存在が一棋士という存在を超えて日中関係を象徴するものだったことがよくわかる。また、囲碁ファンだとどうしても呉清源に興味が向くが、他の二人の人生も数奇なもので非常に面白い。
 
 呉清源に限って言えば、その才能を見出して育てた日本の功績は大きいが、その反面呉師を「支那人」と差別し阻害してきた面も少なくない。呉師には、十番碁で満天を向先相先に打ち込んだ孤高の勝負師というイメージがるが、それも二つの国の狭間で生きた結果ともとれる。
 打ち込み十番碁は棋士の序列をはっきりさせる非常に厳しいシステムであったが、強い棋士であることで身分を保証されていた呉清源にとっては、負けることは自分の存在意義さえ揺るがしかねないものであった。国の狭間でさまざまな重荷を背負って勝ち続けた呉師の偉大さを改めて知ることができる。

 いずれにせよ興味深い事実を多く掘り起こしているので是非一読されることをお薦めする。
 
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読み物/文芸

新・呉清源道場/呉清源

毎日コミュニケーションズ/
有段者 ☆☆☆★

 まだ完結されていないと予想されるが、一応ここまでの7冊をまとめてシリーズとして扱う。
 1巻から5巻は、金艶、岡田結美子、佃亜希子、万波佳奈といった女流棋士の、「熱血指導編」は1巻が瀬戸大樹、2巻がハンスピーチといった男性棋士の棋譜を題材にしている。いろいろな副題はつけられてはいるが、基本的に呉師の棋譜検討の様子を紙面に再現したものである。
 呉清源の布石には定評があり、この本も相当面白い。ただ、「呉清源本」には、呉師の仙人的なイメージも影響してか、なにか特別な秘法が語られてるかのような偏見があるように思える。しかし、ここで語られるのはもっとシンプルで基本的で、案外当たり前のことだ。広い場所(幅があるところ)が大きい、弱い石を作らない、弱い石は厳しく攻めるといったことが再三繰り返される。この本でよくわかるのは、簡明に考える大切さと、目の前の局面を簡明にとらえることの(意外な)難しさである。



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講座
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