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勝つヨセの絶妙な手順/光永淳造



棋苑図書
有段者 ☆☆☆☆★

 これは超お薦めの一冊である。

 ヨセに関しては「一手の価値」に関して詳細に解説した王銘エンの『ヨセ絶対計算』が画期的であったが、本書はそこでもカバーされていない問題に触れている。

 例えば、両後手6目と逆ヨセ3目はどちらが大きいのかという問題はこれまであまり説明されてこなかった。一手の価値では同じ「3目」と計算されるため、単純に同価値と考えていた人も多いのではないか。本書では後手ヨセと逆ヨセの価値は全く違う種類のものであることが非常に明確に説明されている。詳しい内容は紹介しないが、逆ヨセを打つという行為は、最大の後手ヨセに先着する権利を捨ているということであり、すなわち先着する効力と逆ヨセの効力とが比較の対象なのである。この点が明確に理解できるだけでも、実戦で大いに役に立つはずだ。
 その他最大のヨセを打ち逃した場合何目損をしたことになるのか、先着の効力はどのように考えればよいかなど、今までのヨセ本ではあまり触れられてこなかった部分を、明解且つ簡潔に解説しておりまさしく蒙を啓かれる思いがした。

 構成に関しては、第1章から4章までは「手どまり」「逆ヨセ」「小ヨセ」「何目損」といったトピックに関しての解説(4章以外は問題が3~6問ついている)で、ヨセの教科書といった感じ。第5章は応用問題ということで12問の問題が用意されている。問題はいずれも13路盤を使った全局のヨセ問題である。
 解説は簡単なモデルなど駆使して非常にわかりやすいが、第4章までは解説が多く、内容が内容だけに読者を選ぶかもしれない。第5章の問題は難問が多く、多くの読者が苦しむだろう。高段者でなければ5分ほど考えて、あとは盤に並べながら解説を読むのがいいかもしれない。

 出入り計算、一手の価値などに関してはある程度予備知識がある前提で書かれているので、上記の王銘エン本と合わせて読むのがお薦めである。
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ヨセ

ヨセがやさしくなる淡路語録/淡路修三



NHK出版
上級以上 ☆☆☆★

 NHK講座で連載されたものの単行本化。
 ヨセというと出入り計算などの説明で挫折、という人も多いのかもしれないが、この本では煩雑な計算などは最小限にとどめ、タイトルで示されているようにキーワードや格言で、ヨセのコツ、考え方、目の付けどころを整理してくれている。とにかくごちゃごちゃ考えなければいけないとヨセに苦手意識を持っている人にとっては、やさしい入口となる一冊。
 
 もちろん、ヨセ自体は読み(計算を含む)が大事であり、逃れることができるわけもない。大雑把に要点を押さえたうえで、精密な読みや知識を養う努力からは逃れるすべはない。
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ヨセ

「大ヨセ」集中講義/片岡聡



 毎日コミュニケーションズ/内藤由起子
 有段者 ☆☆☆☆

 ヨセの本は数多くあるが、出入り計算に極力ふれずに解説している数少ない本である。
 基本構成はアマの実戦を題材にした問題集形式である。ときには数字(出入り計算)にもふれるが、基本的には「よくある手筋」「ヨセでの目の付け所」「受けすぎない」などの考え方や知識を説いている。いろいろな具体例に基づいて繰り返し説明されるので非常にわかりやすい。ヨセというと煩雑なイメージを持つ人も多いとおもわれるが、本書を読めばヨセの基本をシンプルに理解できるだろう。ヨセを「食わず嫌い」している人は是非一読をおすすめする。 

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ヨセ
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