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やさしく語る碁の本質/白石勇一



級位者~ ☆☆☆☆
マイナビ

 白石勇一六段の処女作。碁の基本を丁寧に説いた一冊で、級位者でもわかるように平易に書かれている。カテゴリ選択が難しかったが棋理の本。要約すれば「碁の序中盤は、なにより石の強弱を重視して打ちなさい」という内容で、これは本当に大事なことと思う。白石六段が抱えている問題意識には、普段囲碁を教えている身としては大いに共感できて、とても大切なことが書かれていると思う。

 本書で語られる内容は、初級者が素朴に理解できるとはいってもけして「簡単なこと」ではない。囲碁に限らず万事「基本」というものはそうなのかもしれないが、あまりにも単純で当り前で大切なことというのは、深く理解したり実践することは容易ではない。本書は一応級位者向けではあるが、上達しても繰り返し読むとよい本。また「万年○段」など棋力の伸びがぱったりと止まっている人にもぜひ手に取ってもらいたい一冊である。

追記
 最終章は面白い形式の問題で、プロの棋譜の手の意味を説明させるというもの。(その手が守りの手なのか、攻めの手なのか、根拠を作る手なのかなど)囲碁は抽象的な概念をいろいろと覚えなくてはいけないが、教えるときにそれをあいまいにしている場合がほとんどだ。とてもよい試みだと思った。
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講座

定石の解析/韓国国家代表チーム



高段者 ☆☆☆☆
棋苑図書

 2016年3月地点で最新に近い流行形に関して、興味深い解説が並び内容の濃い一冊。流行形に関する解説は、国内の新聞。雑誌では常に遅れ気味なので、国際棋戦観戦が好きな人や流行形を使いこなしたい高段者にとっては貴重な情報源となるだろう。

 ただ高度な内容でしかも最新流行形を扱っているので、図の善悪の判断などは繊細で難解な部分がある。はっきり結論の出ていない部分や、何か新しい手が出てくれば再評価される図なども含まれていると思われ、一般的にアマチュアにはあまり実用性がない内容といえるだろう。

 マニア向けの1冊。
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定石

中盤の構想力/李夏林



高段者 ☆☆☆☆
東京創元社 睦鎮碩監修 洪敏和訳

 19局の世界戦や韓国国内棋戦の対局を、中盤戦中心に解説してある。初手からテーマ図までの手順も掲載されているのが便利だが、どうせなら総譜もつけてほしかった。
 世界戦の難解な攻防に関する情報は乏しいので、高段者や世界戦ウォッチャーにとってはうれしい一冊。
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中盤

アマの知らないとっておきの裏定石



マイナビ 松浦孝仁
高段者 ☆☆☆★

 純粋な隅の定石だけではなく、辺の定型や定石後の手段に含まれるようなものを含んでいる。必ずしも最新形ばかりではなく、昔からある手段も紹介されている。実戦で使えそうな形が多いので実用度は高い。読みこなすにはそれなりに棋力や予備知識が必要な感じもあるので高段者向け。
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定石

基本定石の周辺/安斉伸彰



有段者 ☆☆☆☆
日本棋院 榎本弘幸

 月刊『囲碁ワールド』誌上に3年間連載された講座を単行本化したもので、所謂定石後の打ち方をテーマにしている。実戦に頻出の形や変化を丁寧に解説してあり、内容は非常に濃い。まえがきにもある通りかなり高度な内容も含むが、基本の基本からしっかり記述されているので、有段レベル(場合によっては上級レベル)から実践的な即戦力の技術書としておすすめの一冊。薄手で1000円とお手軽な印象とは裏腹に、長く愛読できそうな良書である。

 雑誌連載では白番からの見た目でテーマ図設定されていたのが特徴だったが、単行本では黒番目線に変更されている。丁寧な変化図の作り方、一つ一つの変化図の判断をできるだけ明確に示していて、誠実でよい解説だと思う。

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定石
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